浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J20_0028A01: | 其後總譽淸巖上人慶長四子年松岡勝願寺他宗となれ |
J20_0028A02: | る事を歎息しかの地に別に宗門の勝願寺を開創あら |
J20_0028A03: | れしかど其所水急流なりしかばかの地より當所に移 |
J20_0028A04: | され宗門の昔をしたひ當村に再建せらる此時岩付城 |
J20_0028A05: | 主太田十郞氏房上人を皈依渴仰しはるかに請せられ |
J20_0028A06: | しによりかの地に移り一寺開基あられしかは跡を高 |
J20_0028A07: | 弟圓譽不殘上人に讓與あり殘公道德比隣なく神祖も |
J20_0028A08: | 深く皈依ましましければ彌彌寺門を再興し紫衣を着 |
J20_0028A09: | し參内せらる元和の始吹上村に勝然寺を建て其寺に |
J20_0028A10: | 隱栖し其後又諸寺を開起あり別記 |
J20_0028A11: | 始當所は驛にあらす是より十丁程に元鴻巢村あり |
J20_0028A12: | て其所驛路なり圓譽上人神祖に乞ひ奉られ當所を |
J20_0028A13: | 驛とせられし時宿驛の世話所の掟取扱のために小 |
J20_0028A14: | 池三河守が孫蟄住ありしを尋ね出し其事を命せら |
J20_0028A15: | る今も小池氏當驛の長役なり此後東照宮御放鷹の |
J20_0028A16: | 御時は度度當山へ入御したまへり |
J20_0028A17: | 散在堂宇 |
J20_0028B18: | 本堂 十一間に九間 寬永十五寅年日譽上人代造東向 |
J20_0028B19: | 箱棟三紋アリ本尊阿彌陀佛座像二尺五寸五分惠心僧都作 |
J20_0028B20: | 日譽上人安置 |
J20_0028B21: | 三門 二間に三間 結城城第二櫓也上に釋迦佛普賢 |
J20_0028B22: | 文殊の二大士安置下の左右に密迹金剛の二王を安 |
J20_0028B23: | 置上に啓運閣の額を掛 |
J20_0028B24: | 玄關 四間に七間 慶安元子年同代建立 本堂より |
J20_0028B25: | の廊下九尺に四間 玄關より庫裏へ四間に二間の |
J20_0028B26: | 廊下二ケ所 |
J20_0028B27: | 大方丈 九間半に六間 度度東照宮 台德院殿 大 |
J20_0028B28: | 猷院殿御成の間也金御紋張付當今正中に御神影安 |
J20_0028B29: | 置并御代代御尊牌珠簾御厨子 |
J20_0028B30: | 小方丈 八間に六間 銀御紋張付 |
J20_0028B31: | 勤學所 二間半に二間 |
J20_0028B32: | 獅子廊下 本堂より大方丈へ五間に九尺の廊下を云 |
J20_0028B33: | 庫裏 結城御城御殿の御臺所なり越前へ御引移の時 |
J20_0028B34: | 圓譽上人拜領 右多くは不殘日譽の二上人代建揃 |