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J2890 鴻巣勝願寺志 摂門 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J20_0028A01: 其後總譽淸巖上人慶長四子年松岡勝願寺他宗となれ
J20_0028A02: る事を歎息しかの地に別に宗門の勝願寺を開創あら
J20_0028A03: れしかど其所水急流なりしかばかの地より當所に移
J20_0028A04: され宗門の昔をしたひ當村に再建せらる此時岩付城
J20_0028A05: 主太田十郞氏房上人を皈依渴仰しはるかに請せられ
J20_0028A06: しによりかの地に移り一寺開基あられしかは跡を高
J20_0028A07: 弟圓譽不殘上人に讓與あり殘公道德比隣なく神祖も
J20_0028A08: 深く皈依ましましければ彌彌寺門を再興し紫衣を着
J20_0028A09: し參内せらる元和の始吹上村に勝然寺を建て其寺に
J20_0028A10: 隱栖し其後又諸寺を開起あり別記
J20_0028A11: 始當所は驛にあらす是より十丁程に元鴻巢村あり
J20_0028A12: て其所驛路なり圓譽上人神祖に乞ひ奉られ當所を
J20_0028A13: 驛とせられし時宿驛の世話所の掟取扱のために小
J20_0028A14: 池三河守が孫蟄住ありしを尋ね出し其事を命せら
J20_0028A15: る今も小池氏當驛の長役なり此後東照宮御放鷹の
J20_0028A16: 御時は度度當山へ入御したまへり
J20_0028A17: 散在堂宇
J20_0028B18: 本堂 十一間に九間 寬永十五寅年日譽上人代造東向
J20_0028B19: 箱棟三紋アリ本尊阿彌陀佛座像二尺五寸五分惠心僧都作
J20_0028B20: 日譽上人安置
J20_0028B21: 三門 二間に三間 結城城第二櫓也上に釋迦佛普賢
J20_0028B22: 文殊の二大士安置下の左右に密迹金剛の二王を安
J20_0028B23: 置上に啓運閣の額を掛
J20_0028B24: 玄關 四間に七間 慶安元子年同代建立 本堂より
J20_0028B25: の廊下九尺に四間 玄關より庫裏へ四間に二間の
J20_0028B26: 廊下二ケ所
J20_0028B27: 大方丈 九間半に六間 度度東照宮 台德院殿 大
J20_0028B28: 猷院殿御成の間也金御紋張付當今正中に御神影安
J20_0028B29: 置并御代代御尊牌珠簾御厨子
J20_0028B30: 小方丈 八間に六間 銀御紋張付
J20_0028B31: 勤學所 二間半に二間
J20_0028B32: 獅子廊下 本堂より大方丈へ五間に九尺の廊下を云
J20_0028B33: 庫裏 結城御城御殿の御臺所なり越前へ御引移の時
J20_0028B34: 圓譽上人拜領 右多くは不殘日譽の二上人代建揃

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