浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J20_0027A01: | 檀林鴻巢勝願寺志 |
J20_0027A02: | |
J20_0027A03: | 目次 |
J20_0027A04: | 開剏畧縁 散在堂宇 什寶萬器 高貴靈翰 |
J20_0027A05: | 山主法諱 當山十境 開基氏系 牧野譜畧 |
J20_0027A06: | 眞田氏系 山下俊英 門末數十 假受支觸 |
J20_0027A07: | 御朱印三十石 武藏國足立郡鴻巢天照山良忠院勝願寺 |
J20_0027A08: | 開剏畧縁 |
J20_0027A09: | 開山勅諡記主禪師は傳委出光明寺下故略後嵯峨院後深草院の御 |
J20_0027A10: | 受戒の師となり宗門三代の碩祖六派の本宗にて鎌倉 |
J20_0027A11: | 執權左近將監武藏守經時の皈依師なり經時かつて佐 |
J20_0027A12: | 介谷の蓮花寺を建立自ら法諱を安樂と名け蓮花寺殿 |
J20_0027A13: | と稱せらる佐介の淨刹創建ののち當所箕田郷等を以 |
J20_0027A14: | て光明寺に附せられしかは領知たるを以て經時に乞 |
J20_0027A15: | もて禪師此地に至りて當山を開きその剃度の始め法 |
J20_0027A16: | 相宗たりし時の本師勝願院良遍僧都の恩義報謝のた |
J20_0027A17: | めかの名をうつさせられし心にて寺號とし勝願寺と |
J20_0027B18: | 名けらる凡禪師一世の間四十八ケ所寺院開基ありし |
J20_0027B19: | 其中にて第二と定め暫く住持ありこの時高弟寂惠上 |
J20_0027B20: | 人をはじめ數多門下同道隨從あられしなり門下數百 |
J20_0027B21: | 人の中より六派に立わかれし時近郷立幡郷の白旗郷 |
J20_0027B22: | にて寂惠公法義を弘められしかば其流を白旗派とい |
J20_0027B23: | ふ又秩父藤田の郷にて持阿上人弘通有しかば是を藤 |
J20_0027B24: | 田派と云惠公の高弟定惠上人は箕田郷にうつられ勸 |
J20_0027B25: | 諭あり又寂惠公は其後上州に移り館林にて弘宗あり |
J20_0027B26: | 善導寺の下に出す故に略す今に當驛の西隣箕田に定惠塚あり是定惠 |
J20_0027B27: | 上人入滅の地なり但し當山其時は當所より二里余松 |
J20_0027B28: | 岡村に建立あり其のち關東ことごと新義眞言宗に成 |
J20_0027B29: | 行しかば松岡もいつとなく眞言宗の僧に奪れぬ |
J20_0027B30: | 今猶松岡勝願寺眞言宗にて當山方丈入院の時必彼 |
J20_0027B31: | 寺へ至られ開山の像を拜さるる事常例なり宗門の |
J20_0027B32: | 寺他宗と成る事諸國に多し殊に一向宗などには同 |
J20_0027B33: | じ念佛也とて改りしは殊に多し |
J20_0027B34: | 關東眞言新義多き譯は予紋十考の中に委辨す |