浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J20_0006A01: | とす泉深僅五六尺底に石あり水石下より涌井中に |
J20_0006A02: | 湛へ世上旱魃にて諸井皆悉渴盡すと雖此水竟に汲 |
J20_0006A03: | 干す事なし或云惟古へ金山在城の時の御茶水也と |
J20_0006A04: | 八瀨川 領内太田大島兩村の境川にて下馬先西の流 |
J20_0006A05: | 水これなり次下略 |
J20_0006A06: | 豐田川 下馬橋の下西流直に落て八瀨川に入るの小 |
J20_0006A07: | 川なり下略 |
J20_0006A08: | 表下馬橋 大門の大路を入行樹二丁計にて豐田川を |
J20_0006A09: | 南北に跨る板橋の處に下馬札あり |
J20_0006A10: | 下乘退凡の事西域記九に出 |
J20_0006A11: | 裏下馬橋 裏門の東南同し川を西東に橫渡小橋のも |
J20_0006A12: | とに建札あり |
J20_0006A13: | 中門の石橋 中門直下の小橋なり淺狹踰跨に過す |
J20_0006A14: | 土橋十六箇所 領内より太田大島東西の山澗にかか |
J20_0006A15: | れる數なり |
J20_0006A16: | 海棠花 堂前鐘樓の傍にあり開祖自手栽處なり |
J20_0006A17: | 玄甫梨 大庫裏前土堤際の高木なり是又開祖所植藥 |
J20_0006B18: | 樹なり |
J20_0006B19: | 五所柿 小方丈南面の中庭にあり枝葉高く茂り軒端 |
J20_0006B20: | を覆へり是れ接穗の古木なり開祖武城にて 東照 |
J20_0006B21: | 宮より拜受歸來手自所接の古樹なり隔年多少あり |
J20_0006B22: | 顆形風味殆んど賞するに耐へたり 台德院殿御代 |
J20_0006B23: | より毎年九月東都兩御所へ内献上あり或 常憲院 |
J20_0006B24: | 殿の御代よりとも云 |
J20_0006B25: | 長門行樹 太田驛より中門に至る迄凡八丁左右の行 |
J20_0006B26: | 樹松杉相雜り下略 |
J20_0006B27: | 臥龍松 本堂鐘樓中間の庭上にあり |
J20_0006B28: | 鑓抳松 古へ下馬前行樹の列にあり老木幹大ひとり |
J20_0006B29: | 道路に橫はり登山の武士鑓をたて通りかたし故に |
J20_0006B30: | 此所に鑓を止む故に名く元祿三年枯と云今は名の |
J20_0006B31: | み殘て樹なし |
J20_0006B32: | 躑躅花 領内の峯澗悉躑躅開花の時は赤氈を鋪か如 |
J20_0006B33: | し下略 |
J20_0006B34: | 松山 領内の諸山欝欝蒼蒼實に千秋の榮にとみ萬木 |