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J2850 小石川伝通院志 摂門 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J19_0731A01: なり足立郡大宮氷川を神社啓蒙の景行天皇の御宇
J19_0731A02: 日本武尊を勸請のよししるせりと云云
J19_0731A03: 按るに社傳と風土記の祭神附合するを以て得たり
J19_0731A04: とするもうけがひかたし上古の事はしばらく置て
J19_0731A05: 了譽上人足立の氷川をここにうつせしといふ説さ
J19_0731A06: もあるべきか然らば祭神は日本武尊なるを社傳却
J19_0731A07: て誤りしもしるへからず
J19_0731A08: 辨天社 境内にあり昔は社の後にありしが近世古
J19_0731A09: 木の榎へ白蛇の登りてありしかば其榎の傍を辨天
J19_0731A10: の望ませ給ふなるべしとて社を其許にうつし奉り
J19_0731A11: しより白蛇も絶て見えずなりしと
J19_0731A12: 八幡宮 本社の□あり元祿十二年乙卯本社再興の
J19_0731A13: 時初て勸請
J19_0731A14: 聖冏庵跡 本社の右の方にあり昔了譽上人聖冏の
J19_0731A15: 庵室なり今は氷川の御供所となりて社僧住せり
J19_0731A16: 八景
J19_0731A17: 江城之北有一神祠奉稱氷川大明神是地也幽
J19_0731B18: 邃而明潔一眺望則前野渺渺夕鷸卜閑長橋悠悠行
J19_0731B19: 客連袖富士峰之留雪護國寺之傳鐘接于耳目之
J19_0731B20: 景不遑枚擧有小森觀三予學侶也天性眞篤而
J19_0731B21: 頗好詩歌標揭八景之題命畵工圖其大概
J19_0731B22: 使各賦詩詠歌俳句附之謹表于神殿嗚呼公爲
J19_0731B23: 志仰慕神德篤矣深矣因拜謁之士庶弄景物愛
J19_0731B24: 詩歌旦暮不絶拜趨積年神威日盛而爲邑里富庶
J19_0731B25: 之福焉請予序不得辭下略
J19_0731B26: 洛陽晩進執中齋井上守眞
J19_0731B27: 氷川森雨 守眞 井上誠庵
J19_0731B28: 氷川華表最巍巍一道石階倚翠微松樹森陰不知雨往
J19_0731B29: 來初覺溫春衣
J19_0731B30: 直秀 林美作守
J19_0731B31: 神垣の杜の木のめもはるの色にうち〓みつつ雨そ
J19_0731B32: そほふる
J19_0731B33: 橋上行客 竹塢 服部金左衞門
J19_0731B34: 社頭景色自蕭洒坐見水橋幽致加相對閑情忘世慮忽

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