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J2830 続三縁山志 摂門 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J19_0585A01: 一他宗にて我宗を兼又は我宗に依順し念佛せるは我
J19_0585A02: 宗にあづかりなしといへども宗祖大師の予か遺跡
J19_0585A03: たるへしとのたまひしによれは今我山は一宗の惣
J19_0585A04: 錄所たるを以て是又附錄に記し念佛の興隆本朝に
J19_0585A05: あまねきをしらしむ
J19_0585A06: 一一向宗五派わかちありて我宗にことなりといへど
J19_0585A07: も是又彌陀本願の悲誓に歸命し專修の一分なるを
J19_0585A08: 以てかの天眞に修驗日徒のあるにひとしけれは其
J19_0585A09: 大途を末に擧て念佛の興隆をさとし末代弘願の相
J19_0585A10: 應せるを知見せしむ
J19_0585A11: 一文政二年故有て七月には辭席隱栖せんとおもひ立
J19_0585A12: 心いそがれけれは三月十五日初て草稿を筆工にわ
J19_0585A13: たしてやうやう四月朔日に剞劂氏に與へけるが五
J19_0585A14: 月中橋わたりの火にその板を燒亡せしよし告けれ
J19_0585A15: は再ひあらため寫させんには日數の移るへけれは
J19_0585A16: いそきて他筆をこひて六月晦日までに上木功終り
J19_0585A17: 七月二日先師の忌日に山主騰譽大僧正の御もとへ
J19_0585B18: 奉りしかば魯魚を校正するいとまなくいたく誤れ
J19_0585B19: ること多しされは今此編に漏脱補入を立てり
J19_0585B20: 一本山並檀林其外紫衣地に轉昇せられし先德の傳は
J19_0585B21: 悉く掛錫傳にのせす是其各山の志を編める時傳綿
J19_0585B22: 記述すへき故なり
J19_0585B23: 一本山並檀林の庫記又は各山の支屬せらるる院庵に
J19_0585B24: 至まてことことく其各寺記の執錄を抄出せるか故に
J19_0585B25: 引書目に各寺の名を列出すへけれと數百に餘れる
J19_0585B26: 故唯各山の記とのみ出し支隷の寺名を載せす末末
J19_0585B27: の記もしかりとしるへし
J19_0585B28: 一目次に末末寺院の所に其所名並寺號のみを出し國
J19_0585B29: 郡等を略すは繁蕪をおもへはなり
J19_0585B30: 一縁山に隷屬せさる兼學依順の諸寺記も其本山の記
J19_0585B31: のみにゆづりて末末の寺記を別錄せすその餘も是
J19_0585B32: に准知すへし
J19_0585B33: 一御靈屋並御塲所の事其外すへて官にあつかれるは
J19_0585B34: 悉くのせず

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