浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J19_0585A01: | 一他宗にて我宗を兼又は我宗に依順し念佛せるは我 |
J19_0585A02: | 宗にあづかりなしといへども宗祖大師の予か遺跡 |
J19_0585A03: | たるへしとのたまひしによれは今我山は一宗の惣 |
J19_0585A04: | 錄所たるを以て是又附錄に記し念佛の興隆本朝に |
J19_0585A05: | あまねきをしらしむ |
J19_0585A06: | 一一向宗五派わかちありて我宗にことなりといへど |
J19_0585A07: | も是又彌陀本願の悲誓に歸命し專修の一分なるを |
J19_0585A08: | 以てかの天眞に修驗日徒のあるにひとしけれは其 |
J19_0585A09: | 大途を末に擧て念佛の興隆をさとし末代弘願の相 |
J19_0585A10: | 應せるを知見せしむ |
J19_0585A11: | 一文政二年故有て七月には辭席隱栖せんとおもひ立 |
J19_0585A12: | 心いそがれけれは三月十五日初て草稿を筆工にわ |
J19_0585A13: | たしてやうやう四月朔日に剞劂氏に與へけるが五 |
J19_0585A14: | 月中橋わたりの火にその板を燒亡せしよし告けれ |
J19_0585A15: | は再ひあらため寫させんには日數の移るへけれは |
J19_0585A16: | いそきて他筆をこひて六月晦日までに上木功終り |
J19_0585A17: | 七月二日先師の忌日に山主騰譽大僧正の御もとへ |
J19_0585B18: | 奉りしかば魯魚を校正するいとまなくいたく誤れ |
J19_0585B19: | ること多しされは今此編に漏脱補入を立てり |
J19_0585B20: | 一本山並檀林其外紫衣地に轉昇せられし先德の傳は |
J19_0585B21: | 悉く掛錫傳にのせす是其各山の志を編める時傳綿 |
J19_0585B22: | 記述すへき故なり |
J19_0585B23: | 一本山並檀林の庫記又は各山の支屬せらるる院庵に |
J19_0585B24: | 至まてことことく其各寺記の執錄を抄出せるか故に |
J19_0585B25: | 引書目に各寺の名を列出すへけれと數百に餘れる |
J19_0585B26: | 故唯各山の記とのみ出し支隷の寺名を載せす末末 |
J19_0585B27: | の記もしかりとしるへし |
J19_0585B28: | 一目次に末末寺院の所に其所名並寺號のみを出し國 |
J19_0585B29: | 郡等を略すは繁蕪をおもへはなり |
J19_0585B30: | 一縁山に隷屬せさる兼學依順の諸寺記も其本山の記 |
J19_0585B31: | のみにゆづりて末末の寺記を別錄せすその餘も是 |
J19_0585B32: | に准知すへし |
J19_0585B33: | 一御靈屋並御塲所の事其外すへて官にあつかれるは |
J19_0585B34: | 悉くのせず |