浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J19_0582A01: | 吾道之乏於賢者而彼閒之猶有其人而然也如攝門上人 |
J19_0582A02: | 豈所謂其人耶上人道兼儒釋尤覃心於朝章典故譜牒圖 |
J19_0582A03: | 籍之學年未四十著書盈室乃者以心游淨門身貫增上之 |
J19_0582A04: | 籍輯三縁山志十二卷而梓之推其餘而廣之得續編若干 |
J19_0582A05: | 卷夫縁山者 大朝陵墓宗廟之所在尊重嚴飾天下盖罕 |
J19_0582A06: | 有其儷而五方專修念佛之徒皆歸而宗之其體大其事繁 |
J19_0582A07: | 非如彼一山一刹聚徒千百獨爲蜂房水渦之萃而已者也 |
J19_0582A08: | 上人乃發凡起例支分而派別之如梳垢如搔痒通快圓暢 |
J19_0582A09: | 靡有闕遺雖東大興福比叡園城之古大刹未聞有如是書 |
J19_0582A10: | 之明且備者也爰以揭慧燈而護法門其亦彼閒之良誌也 |
J19_0582A11: | 夫嗚呼使吾道得如上人者數輩於學校未廢之日錯置之 |
J19_0582A12: | 於畿道之閒固應無靑衿之刺焉得如上人者數輩於學校 |
J19_0582A13: | 既廢之後明其舊制上承下説以追逐於命世之賢冀或能 |
J19_0582A14: | 復乎古也然而無有乎爾吾益慙吾道之乏於賢者而嘆彼 |
J19_0582A15: | 閒之猶有其人也續編梓成上人徴余一言余爲叙其所慙 |
J19_0582A16: | 且嘆以答上人而告吾道之賢者夫上人之書豈待人言而 |
J19_0582A17: | 顯者所幸則雖余之空言亦賴上人是書而傳爾文政庚辰 |
J19_0582B18: | 正月十又七日益城松崎復撰 |
J19_0582B19: | むかしより物まなひする人人才あるはかならす行を |
J19_0582B20: | 勵さす行をはけむは才うすきならひにて此ふたつま |
J19_0582B21: | たき人はいとまれになん有りけるここに攝門上人は |
J19_0582B22: | 天資聰慧にしていとけなきより書よむ事を好み年十 |
J19_0582B23: | 四にして剃度圓頂の身となり和漢内外の典籍を涉獵 |
J19_0582B24: | する事數萬部ひとたひよめは記臆してわするる事な |
J19_0582B25: | しはた勤行をこたらすして阿彌陀經を讀誦する事十 |
J19_0582B26: | 七萬部賢聖を禮する事三十六萬とそ其外誦經念佛の |
J19_0582B27: | 功かそふへからすかくいとまなき中にしもわかの浦 |
J19_0582B28: | 浪をも心にかけ帒翁か草庵をとひてむつひ馴しも廿 |
J19_0582B29: | 年餘なりけらし文化四年の秋みやこにのほりて諸宗 |
J19_0582B30: | の講説をきき幽賾をさくられし其おりからも芝山亞 |
J19_0582B31: | 相の御もとへしはしはかよひて國風を學ふ彼卿にも |
J19_0582B32: | その心さしを愛給ひていともねもころにをしへみち |
J19_0582B33: | ひき給ひしとそ同しき十年の冬江戸に歸り縁山北溪 |
J19_0582B34: | に蓮社をむすひ一向に學徒の訓導をむねとせられ著 |