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J2830 続三縁山志 摂門 画像

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巻_頁段行 本文
J19_0582A01: 吾道之乏於賢者而彼閒之猶有其人而然也如攝門上人
J19_0582A02: 豈所謂其人耶上人道兼儒釋尤覃心於朝章典故譜牒圖
J19_0582A03: 籍之學年未四十著書盈室乃者以心游淨門身貫增上之
J19_0582A04: 籍輯三縁山志十二卷而梓之推其餘而廣之得續編若干
J19_0582A05: 卷夫縁山者 大朝陵墓宗廟之所在尊重嚴飾天下盖罕
J19_0582A06: 有其儷而五方專修念佛之徒皆歸而宗之其體大其事繁
J19_0582A07: 非如彼一山一刹聚徒千百獨爲蜂房水渦之萃而已者也
J19_0582A08: 上人乃發凡起例支分而派別之如梳垢如搔痒通快圓暢
J19_0582A09: 靡有闕遺雖東大興福比叡園城之古大刹未聞有如是書
J19_0582A10: 之明且備者也爰以揭慧燈而護法門其亦彼閒之良誌也
J19_0582A11: 夫嗚呼使吾道得如上人者數輩於學校未廢之日錯置之
J19_0582A12: 於畿道之閒固應無靑衿之刺焉得如上人者數輩於學校
J19_0582A13: 既廢之後明其舊制上承下説以追逐於命世之賢冀或能
J19_0582A14: 復乎古也然而無有乎爾吾益慙吾道之乏於賢者而嘆彼
J19_0582A15: 閒之猶有其人也續編梓成上人徴余一言余爲叙其所慙
J19_0582A16: 且嘆以答上人而告吾道之賢者夫上人之書豈待人言而
J19_0582A17: 顯者所幸則雖余之空言亦賴上人是書而傳爾文政庚辰
J19_0582B18: 正月十又七日益城松崎復撰
J19_0582B19: むかしより物まなひする人人才あるはかならす行を
J19_0582B20: 勵さす行をはけむは才うすきならひにて此ふたつま
J19_0582B21: たき人はいとまれになん有りけるここに攝門上人は
J19_0582B22: 天資聰慧にしていとけなきより書よむ事を好み年十
J19_0582B23: 四にして剃度圓頂の身となり和漢内外の典籍を涉獵
J19_0582B24: する事數萬部ひとたひよめは記臆してわするる事な
J19_0582B25: しはた勤行をこたらすして阿彌陀經を讀誦する事十
J19_0582B26: 七萬部賢聖を禮する事三十六萬とそ其外誦經念佛の
J19_0582B27: 功かそふへからすかくいとまなき中にしもわかの浦
J19_0582B28: 浪をも心にかけ帒翁か草庵をとひてむつひ馴しも廿
J19_0582B29: 年餘なりけらし文化四年の秋みやこにのほりて諸宗
J19_0582B30: の講説をきき幽賾をさくられし其おりからも芝山亞
J19_0582B31: 相の御もとへしはしはかよひて國風を學ふ彼卿にも
J19_0582B32: その心さしを愛給ひていともねもころにをしへみち
J19_0582B33: ひき給ひしとそ同しき十年の冬江戸に歸り縁山北溪
J19_0582B34: に蓮社をむすひ一向に學徒の訓導をむねとせられ著

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