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J2830 続三縁山志 摂門 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J19_0579A01: いくほともなく御法をときさとしけれは其むしろに
J19_0579A02: 墨染の衣肩をするはかりにして寶の花もかをりみち
J19_0579A03: けるとかやかくて月日をふるままに思ひめくらしけ
J19_0579A04: るは楉垣の久しき時より野山名靈集叡岳要記日光名
J19_0579A05: 勝志身延鏡身延圖經の如きふみあまた世におこなは
J19_0579A06: れけれとこはたた名高き所のあるかたちみのりのた
J19_0579A07: ふとき事なとのみを記したれはいかていかて此みやま
J19_0579A08: の志てふ物をあらはして天の下にしも後のよにしも
J19_0579A09: ほとこらさましとやき太刀のとこころを振起してい
J19_0579A10: にしとし十まり二卷にむかし基をひらきはしめしよ
J19_0579A11: り今の世のいささけなる事に至るまて有とあるゆゑ
J19_0579A12: よしは淺茅原つはらかにかうかへいたしたりことし
J19_0579A13: もまた十まきのふみに一とせのうちの御法のわさを
J19_0579A14: しもあるはとこ杖をかけし千萬の法師のなかの大と
J19_0579A15: こたちの行のあとをしももらす事なく殘す事なく夢
J19_0579A16: のねのねもころころにかきあつめて是とかれとはた
J19_0579A17: ちまり二まきを合せみれは吉水の淸きみなかみはい
J19_0579B18: ふもさら也なかれを分し寺寺のもとすゑをさへ降つ
J19_0579B19: む雪のいちしろく澄のほる月の明らかに南物しける
J19_0579B20: は彼もろこしの何かしよりけにいそしみつつまなひ
J19_0579B21: を極しこよなき力にして靑柳のいともいとも賢きいさ
J19_0579B22: をならすやふかきたはかりならすやそもそも僧尼の
J19_0579B23: 度縁廟陵の事は我まけのつかさとる所にしあれはか
J19_0579B24: かる志の世に公に成ぬることをおむかしくもうれし
J19_0579B25: くも思ふたまへらるるまにまに名庭かたつのくむあ
J19_0579B26: しのみしかきさえをしもかへりみすはつかしの杜の
J19_0579B27: はつかしさもうちわすれて其さま一くたりこれかは
J19_0579B28: しにしるす文政の四とせといふ年の三月治部卿藤原
J19_0579B29: 貞直
J19_0579B30: 三縁山志後編序
J19_0579B31: 攝門上人。駐錫三縁山。念誦專業。欣求淨土。然十
J19_0579B32: 萬億土。征途寔邈。三十九齡。世縁未盡。况本山靈
J19_0579B33: 場。 國家所崇奉。莊嚴焜耀。妙相異驗。香火之盛。
J19_0579B34: 現在極樂地也。上人篤學強記。作三縁山志。本山沿

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