浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J19_0545A01: | 『落葉集』云此御廟に汐干の御手洗鉢といふありさ |
J19_0545A02: | して大なる石にてもなく高さ二三尺もありて橫も其 |
J19_0545A03: | くらひなり日日汐の干滿あるよしなり板倉家より献 |
J19_0545A04: | 備文 |
J19_0545A05: | ○檜椿 |
J19_0545A06: | 台德院殿常に椿を好ませ給へり中にも此檜椿數本を |
J19_0545A07: | 秘藏し給ひしかは此所に移し植させ給へり夫より木 |
J19_0545A08: | 木にうつり今は猶榮へ倍せり檜椿の事は『諸國採藥 |
J19_0545A09: | 記』にも出せり略す |
J19_0545A10: | ○銅燈 |
J19_0545A11: | 安國殿御瑞籬の左前にあり是觀智國師の献備なり |
J19_0545A12: | 銘 |
J19_0545A13: | 伏以燈籠者趣向菩提方便也所以者何光影明了則 |
J19_0545A14: | 照生死闇它炫燃明白爍長夜迷途憈憈其功竪通徹 |
J19_0545A15: | 三際橫彌滿十方種熟脱善縁何唐捐耶爰以 |
J19_0545A16: | 大相國一品德蓮社崇譽道和大居士御廟前造立之 |
J19_0545A17: | 故開平等第一義諦頂門眼成辨出離解脱道德有頂 |
J19_0545B18: | 無間同發菩提心得證極果深奧奉提授已畢矣 |
J19_0545B19: | 元和三年丁巳二月時正 |
J19_0545B20: | 增上寺中興普光觀智國師 |
J19_0545B21: | ○八井 |
J19_0545B22: | ○翠柳の井は文昭院御廟の西北の後にあり是十景の |
J19_0545B23: | 一にして其名由來久しもと揚柳の根の側より流れ出 |
J19_0545B24: | けれは名く柳川の水ももとは此井より流れしとぞ御 |
J19_0545B25: | 當山いまだうつらざりし先より老樹方丈の北西の築 |
J19_0545B26: | 山の所にさかへしかど方丈を今の所に御引移しの後 |
J19_0545B27: | は地を轉し井もうつもれり其水のつづけるは今惇廟 |
J19_0545B28: | 御後の非常口の所にあり |
J19_0545B29: | ○玉鏡の井は産千代社の所に出す |
J19_0545B30: | ○垂櫻の井は方丈の庭西の方にあり或云崇源院殿御 |
J19_0545B31: | 鉢植の垂櫻をたまひけれは觀音堂のほとりに植付し |
J19_0545B32: | とぞ其櫻の枝此井に覆ひ春風に匂ひちりてさながら |
J19_0545B33: | の風景なれば是又十景に加へ古來賞する事既に久し |
J19_0545B34: | 今は兩度の回祿に櫻もかれ井も名のみ殘りて方丈の |