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J2820 三縁山志 摂門 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J19_0458A01: 澤の水中にいり座念する事三七日阿彌陀佛金光を放
J19_0458A02: ち定中に現し具に一家の玄頥をさづけ給ふこれより
J19_0458A03: 師を以て傳法の中興とす時に龍神此瑞に驚き出現し
J19_0458A04: われここに住する事數千歳未たかくのことき奇遇を
J19_0458A05: 見ずふして願くは上人大悲を以て淨家の妙音をさづ
J19_0458A06: けよといふ師是を諾許し宗戒の二法をさづけ龍澤善
J19_0458A07: 女と稱す善女受戒の禮謝として云和尚哀愍のゆへ
J19_0458A08: に我苦域を出慈恩渤澥よりも深し正に何を以てこれ
J19_0458A09: を謝せん是に於て師龍女に謂て云われ伽藍を此所に
J19_0458A10: 起立せんと欲す汝此地を我にあたへよわれ弘法の
J19_0458A11: 洪基とせんと龍女承諾し澤沼を委付し吾爲に啻小池
J19_0458A12: を除貽せは殘軀を留め永劫外護とならんと聿に其澤
J19_0458A13: 沼を塡壅精舍をたて大巖寺と名く原式部少輔檀越と
J19_0458A14: して費用を資成す是より淨宗煽んに興て義虎六七百
J19_0458A15: 群從す今猶小瀦あり尋常水は池の半に湛へ毎年加行
J19_0458A16: 傳法中は靈水池上に湧騰る事三尺餘加行終れは又平
J19_0458A17: 日のことし是かの龍女新受法の徒に供するとなり平
J19_0458B18: 日師祥應尤多し池水を掬て咒て燈油とし又念佛に障
J19_0458B19: るをきらひ群蛙の喧噌をやましむ弘治元卯年七月璽
J19_0458B20: 書を天啓上人に承襲し縁山第九主となる永祿六亥年
J19_0458B21: 又生實に歸住し當國臼井村に至り長源寺を創立し幽
J19_0458B22: 居す天正二戌年十二月『高僧傳』には九月といふ七日西に向ひ合掌
J19_0458B23: し佛の來迎を感し寂滅す世壽六十法﨟四十八遺骸を
J19_0458B24: 龍澤山に歸葬す
J19_0458B25: 法 系
J19_0458B26:
J19_0458B27: 了曉 珠琳江州新知恩院開山 勢譽三州大樹寺開山 肇譽知恩院二十四世 酉冏小田原本誓寺肥前淨圓寺開山 一譽武州鉢形淨福寺開山 堯譽弘經寺六世 善悅小机泉谷寺堤淨見寺開山 隣譽三州松應寺開山 祖白常州土浦高翁寺開山 道譽 浩譽菊亭家息知恩院二十八世

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