浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J19_0448A01: | 三縁山志卷九 |
J19_0448A02: | 會下三島中谷攝門編 |
J19_0448A03: | 歷代高德 |
J19_0448A04: | 開創より以來四百餘年法主五十六世是歷代なり貫主 |
J19_0448A05: | の職異光をそへて榮輝す是れ高德なり凡そ延曆に座 |
J19_0448A06: | 主と稱し園城に長吏と唱等其の名異なりといへとも |
J19_0448A07: | 共に一山を鎭令し門徒を統撫する處是れひとし野山 |
J19_0448A08: | の門主智豐の能化は門末を管撫するのみにして仁 |
J19_0448A09: | 和峨阜是か諸務の正主たり五山大德妙心は徒主たる |
J19_0448A10: | へきの師を闕か故に輪旋主關論するに別なり既に |
J19_0448A11: | 我朝自他寺院の中衆徒の集會支流の數多を鎭統な |
J19_0448A12: | すいつれか當山に比せん任職顯揭一宗の允賴なり |
J19_0448A13: | 他宗の大僧正は官名同しきに似たれとも其の制度校 |
J19_0448A14: | 正の實なし岩倉醍醐の御門室のことき其名具せりといへとも唯其山又は其配支のみに寺務として他に及ほさす天密の二 |
J19_0448A15: | 宗此任多しといへともみな同し一品大王猶管隔ましませり靑蓮妙法の宮山門の座主に補職 |
J19_0448A16: | なし給ふ時法務は委任ましませとも世務は皆日光の宮より制令し給へり又本山の修驗道は聖護門御方に支領し給へとも當山派は三寶院 |
J19_0448A17: | の管令なり其外一乘大乘の兼職山科の三門等皆是各分に令制ましませとも一宗を都統なし給はす既に代代聖皇金枝玉葉より師資相承し |
J19_0448B18: | 給ふすら猶しかり然るに當山の貫主のみ名實共に具足し眞俗 |
J19_0448B19: | 悉く委任す唯官名のみ名實をかね鎭西白旗一派の |
J19_0448B20: | 法務にあらす一宗の異流支派の外まて綱撿の盛職 |
J19_0448B21: | なり眞言のことき新義より古義を制せす古義より新義を令せす曹洞臨濟また同し都べて他宗悉くしかり實に眞俗 |
J19_0448B22: | の法主釋徒の重極なり八家九宗に誰か比挍を論すへ |
J19_0448B23: | き抑此極位に昇進する階次を思ふに博陸槐門の系 |
J19_0448B24: | 氏より入釋し給ふにもあらす武辨閥〓の子息より |
J19_0448B25: | 撰出するにもあらす東邊西隅の里民を論せす山寺野 |
J19_0448B26: | 院の弟子をとはずして當山に掛錫し學臘年功の昇階 |
J19_0448B27: | をまち法門講釋の座列を積累し三千の徒長となり |
J19_0448B28: | ての後台命撰擧ありてより三たひ大刹に學徒を撫領 |
J19_0448B29: | し紫服金繡を着してののち朝に謁してつゐに此重 |
J19_0448B30: | 任に轉昇あり巍巍昭昭闔國仰き貴賤禮すここに高 |
J19_0448B31: | 德の稱周備するところなりこひねかはくは指を蓮門 |
J19_0448B32: | に染るの徒因等起の初心に此の法榮を遙に思念し |
J19_0448B33: | 扶宗護法の大志念念に運載し十方に良導として生 |
J19_0448B34: | 死の愛河を渡し十號の尊位に階級の事相と觀解し眞 |