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J2820 三縁山志 摂門 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J19_0390A01: 問の席に於て貫主の尊問にあつかり自解の正否を演
J19_0390A02: 述せしめらる是を呼出と名く此席より空寮あらん時
J19_0390A03: 持寮なしたきの旨を役所月番に願出し置事あり實に
J19_0390A04: 徒中の老職三席の階梯なり
J19_0390A05: ○扇間
J19_0390A06: 縁輪の上首此席闕如の時かねて願札を月番に出し置
J19_0390A07: 初入の日月番より許可せらる是縁輪にひとしく初願再願手札にしるし月番へ出すの後學
J19_0390A08: 願二臘よりその評議ありて後申渡あり役所内謁所學頭二臘役寮に許可のむ
J19_0390A09: ねをとどけ廻れり此席三十四僧往年橫木間と稱す是
J19_0390A10: 一文字縁輪の二席は法問の席向座たり此座橫木に列
J19_0390A11: するゆへに名つく近年扇間と書初入の後講席の順次
J19_0390A12: を心とし研覈練學し若一文字の席に人數不足の時は
J19_0390A13: 當席より出座す法問の尊答をつとめ句義純正縁輪の
J19_0390A14: 時に異なり
J19_0390A15: ○一文字
J19_0390A16: 當席五十僧法問の筵貫主と等一に列斑す故に名く又
J19_0390A17: 同席と稱す此中上座十二僧を月行事と稱し次の首座
J19_0390B18: を大衆頭と云是總衆の長として儀月行事に異なり法
J19_0390B19: 問講釋功をかさね此席に入て後は衣を改め夏は龜甲
J19_0390B20: 紗を着し冬は團龍の紗綾を裁す是妙譽定月大僧正い
J19_0390B21: また此席たりし時貫主衍譽大僧正の前に出席ありし
J19_0390B22: 時此末當席の定衣となさしめらる扇間まては夏冬共に黑もじの外は着せしめす
J19_0390B23: 毎年正五九月十五日には護國殿に於て天下太平國家
J19_0390B24: 安全の御祈願あり此席五十僧出席す御別當別院子院共に出勤臨時
J19_0390B25: の御祈願にも出席し常に班列を役し大衆を敎授する
J19_0390B26: の職分たるを以て指南席とも云九月十五日より三月
J19_0390B27: 十五日迄襟卷を着す都て山内祝愁共出席揃會す又器
J19_0390B28: 量の仁は幹事に擢擧せられ執務其外の役に出用せら
J19_0390B29: れ寺院住職の廻章も此席多し故に會下の衆道路に相
J19_0390B30: 見の時は必禮謁をつくし前の二席に異なるを以て初
J19_0390B31: 入の時入札撰名し嚴重の規則有此席に進むを轉席
J19_0390B32: と名無部高涉の龍象の踏處にして俊朗逸學のあつま
J19_0390B33: る淵府なりされは下讀の法問の時論講を此席にてつ
J19_0390B34: とむへきのむね衍譽大僧正の時仰出されける其餘の

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