浄土宗全書を検索する
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| 巻＿頁段行 | 本文 |
|---|---|
| J19_0342A01: | 同年四月十九日別時念佛開闢ありて貫主導師の上弟 |
| J19_0342A02: | 子心巖へ住職申渡され香衣別院と相定神祖君台德君 |
| J19_0342A03: | 尊牌安置し奉る其後寶永二酉年惠照院新に御建立の |
| J19_0342A04: | 節貫主湛譽大僧正より當院主心巖へ兼住命せられけ |
| J19_0342A05: | る時豐小路大奧御老女より桂大夫人の尊牌御安置これあ |
| J19_0342A06: | り後寶曆十一巳年惇廟御入棺後御廟程近故赤羽へ御 |
| J19_0342A07: | 引移になり御當山外境内と稱し前來の別院にて當今 |
| J19_0342A08: | 尚不斷念佛の道塲なり |
| J19_0342A09: | 寶曆十三未年三月地改境内九百坪を給ふ又觀音堂境 |
| J19_0342A10: | 内貳百拾壹坪三合を下さる當院は外境たりといへと |
| J19_0342A11: | も山内別院に列し常に山内の法席にあつかる故に今 |
| J19_0342A12: | 玆にのす |
| J19_0342A13: | △本尊阿彌陀佛 座像 慈覺大師の作 |
| J19_0342A14: | 文祿二巳年二月廿九日源譽觀智國師の安置なり |
| J19_0342A15: | 自筆にて本尊の後に書付あり 神祖御開國より天下安全國家長久の |
| J19_0342A16: | 御祈願を込させられ台廟御入棺の節尊牌安置し奉 |
| J19_0342A17: | る尚又神祖御尊影は觀智國師の彫作自身の肖像も |
| J19_0342B18: | 元和六申年三月廿七日開眼し共に納む |
| J19_0342B19: | △圓光大師 |
| J19_0342B20: | 由來記 天明元丑年五月住持龍道述 |
| J19_0342B21: | 夫吉水源空上人の肖像は相傳へて熊谷入道の手 |
| J19_0342B22: | より來れりとて上人自ら開眼四十八度に滿たま |
| J19_0342B23: | ひし像にして靈驗多かりしとそ加州大圓寺に安 |
| J19_0342B24: | 置し奉る處心巖住職の節舊記の中に此縁由を錄 |
| J19_0342B25: | せし趣深く感歎し侍り曾て加州より當地へ下向 |
| J19_0342B26: | の砌此遺像を奉持ぬ然る處弟子心澄念佛往生の |
| J19_0342B27: | 道を尊重し但信口稱の行者なれは右の僧へ附屬 |
| J19_0342B28: | し侍る此僧下總國相馬郡大井村に居らしめて右 |
| J19_0342B29: | の尊像を奉居念佛怠りなく弘通し侍る無始より |
| J19_0342B30: | 來た常沒流轉して出離其期をしらぬ身の忽ち他 |
| J19_0342B31: | 力に乘して往生をとけなかく生死のきづなをき |
| J19_0342B32: | らん事ひとへに是上人の御敎誡故也とて自利利 |
| J19_0342B33: | 他の化益許多にして往生の素懷を遂け侍る當院 |
| J19_0342B34: | は由緖の寺なれは右の尊像を令奉納畢今や應於 |