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J2820 三縁山志 摂門 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J19_0330A01: 午年正月廿三日回祿寬政年中御再建文化年中類燒同
J19_0330A02: 八未年六月廿八日御增地ののち切通北の方の涅槃門
J19_0330A03: の内にうつれり
J19_0330A04: △本尊阿彌陀如來
J19_0330A05: 聖德太子一刀三禮の御彫刻にして大母后御菩提の
J19_0330A06: 御爲に作らせたまへり本大和國法隆寺の什寶なり
J19_0330A07: しか一とせ東都護國寺にて開帳のみきり憲廟御代靈佛
J19_0330A08: あまたの中にわきて此尊像を拜し給ひて御心をと
J19_0330A09: とめさせ給ひしゆへにや其趣を公聽に達しければ
J19_0330A10: 上意を以法隆寺別當にかくと仰られしに別當言上
J19_0330A11: 候は太子以來法隆寺傳來の佛寶なれは上意重しと
J19_0330A12: いへ共愚僧一人の心にて御答申上かたし一山大衆
J19_0330A13: 同和の上にて御請言上奉るへしとかくて大衆和同
J19_0330A14: の上此尊像を捧奉りけれは桂昌院殿殊に御歡かき
J19_0330A15: りなく御信心も他に異にしていよいよ御念佛增進
J19_0330A16: あらせ給ひて國家永算を祈願ましまし御代代尊靈
J19_0330A17: 樣御追善の御爲に朝暮に恭敬禮拜なし給へり常に
J19_0330B18: 此尊像をは尊靈樣と拜し奉るへしと仰付られけり
J19_0330B19: △左脇釋迦如來は桂君御傳法のみきり貞譽大僧正よ
J19_0330B20: り献上し奉られし本尊にて惠心僧都の作なり
J19_0330B21: △右脇舍利塔四方正面にして中に又小塔あり舍利四
J19_0330B22: 顆を奉納し給ふ平生御信心淺からぬ御あまりにや
J19_0330B23: 白色の分舍利四十餘粒まて分生したまひしかは御
J19_0330B24: 隨從の尼衆に分配し頂戴せらるもと洛陽東寺の什
J19_0330B25: 寶弘法大師傳來の佛舍利なり然るに後鳥羽院御所
J19_0330B26: 持にて圓光大師へ形見とてたまはらせ給ふ其佛舍
J19_0330B27: 利の分粒なるを洛陽より傳來なし給ひて常に御歸
J19_0330B28: 敬ありしなり
J19_0330B29: 此外寶什靈物多といへとも略之
J19_0330B30: 歷代
J19_0330B31:
J19_0330B32: 心岩橫蓮社縱譽寶永三年八月晦日 檀智定蓮社正譽享保二ノ十月廿四日 心蓮格蓮社天瑞元文四年八月十四日 待蓮遣蓮社選譽寶曆十一ノ八月六日

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