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J2820 三縁山志 摂門 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J19_0329A01: の外に禪律の靈場般舟不斷の別院數ケ院みな蓮社に
J19_0329A02: 同等なるを以て悉く別院と稱すそれ御別當所坊中學
J19_0329A03: 寮に別てる院なれはなり
J19_0329A04: ○心光院 當山もと始の別院たり然れとも今寺外となれり故に末に出す
J19_0329A05: ○惠照律院
J19_0329A06: 桂昌院殿御平存の節常に宣くわれ平生に心地を縁山
J19_0329A07: にかけ歸依す我百歳の後は靈屋を縁山に造立し其か
J19_0329A08: たはらに念佛殿律院を造立しその院務の淸範も又律
J19_0329A09: 法の威儀を修する規定をたて不斷念佛の聲鉦の音を
J19_0329A10: して天下泰平邦壽永算の祈願を勵ましめかつ御代代
J19_0329A11: 尊靈樣の御追善並に我增道の資糧にもなさばいと目
J19_0329A12: 出度事ならずや扨またわれ百年の後は靈屋の彩色も
J19_0329A13: 金玉をちりはめ美を盡す事更に望む所にあらす此故
J19_0329A14: に其いとなみを貶して唯願くは御靈屋の傍に御念佛
J19_0329A15: 殿律院を造營あらせ給はは是從來の夙願也此趣を公
J19_0329A16: 聽に達しわが夙願を遂けよと又宣く若造營成就しな
J19_0329A17: ば我平生佛壇に安置し奉りて恒に天下安穩邦壽永算
J19_0329B18: を祈願し奉る二品の本尊並に御舍利を御念佛殿に安
J19_0329B19: 置し奉り不斷念佛の法音をして永く宣流せしむる雅
J19_0329B20: 韻萬歳の後迄も君か御代と共に榮へよと云云元祿七
J19_0329B21: 戌年十月廿五日台德院殿御廟へ御參詣の時御寶前に
J19_0329B22: て和歌を詠したまふ
J19_0329B23: 量りなき命も道も御法をも
J19_0329B24: 君にさつけて守りたまへや
J19_0329B25: よろつ代の後はかならす契りをく
J19_0329B26: 此御佛のそはにむかへよ
J19_0329B27: 御染筆表幀等結構に仰付られ翌年四月三日貞譽大僧
J19_0329B28: 正へ送り給ふ此御詠を送り玉ひしも御念佛殿御建立の御夙願によれりと御隨尼理淸淸心の二尼殊更にかたられけ
J19_0329B29: る寶永二酉年六月廿二日御壽算七十九にて逝去まし
J19_0329B30: ましけれは御靈屋の傍に台命によりて當院を御建立
J19_0329B31: 同年十一月廿二日御念佛開闢あり導師は湛譽門周大
J19_0329B32: 僧正なり御作事も惣檜木作り結搆なる事御靈屋に等し又封戸も五百石給はれり此後二百五十戒
J19_0329B33: の比丘住持せるも今に同し初の地は御靈屋の地に逼
J19_0329B34: りし故正德六申年切通しの内西の方に引移す天明六

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