浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J19_0250A01: | 皇妃上西門院修明門院宜秋門院月卿九條禪閤 中山相國 花山院左府 野宮左大臣 大宮内大臣 平三位基親卿等不遑枚擧 |
J19_0250A02: | 雲客右京大夫隆信 左京大夫信實等武臣熊谷直實 宇津宮賴綱 園田成家 津戸爲守 大胡鹽飽等他宗顯眞 |
J19_0250A03: | 僧正 慈圓大僧正 良快大僧正 證眞法印 聖覺法印 明遍僧都 靜遍僧都〓明禪法印 實範等貴賤老少みな |
J19_0250A04: | 歸化崇仰なし奉れる事本傳に勅修御傳四十八卷九卷傳十卷傳十六門記元亨釋書慧解篇等 |
J19_0250A05: | 委詳せり建曆二年正月二日より聊所勞にましましけ |
J19_0250A06: | れは門人法蓮坊信空右大辨行隆朝臣息問奉りけるは古來の先 |
J19_0250A07: | 德皆其遺蹤あり然るにいまた精舍の一宇も建立し給 |
J19_0250A08: | はず御入滅の後はいづくをもてか御遺跡とすべきや |
J19_0250A09: | と大師答給はく愚なるかな跡を一廟にしむれは遺法 |
J19_0250A10: | あまねからず予か遺跡は諸州に遍滿すべしゆへいか |
J19_0250A11: | んとなれは念佛の興行は愚老一期の勸化なりされは |
J19_0250A12: | 念佛を修せん所は貴賤を論せず漁父海人かとまやま |
J19_0250A13: | でも皆是予か遺跡成べしと勅傳卅七(初丁)これによりて我 |
J19_0250A14: | 宗の古德先哲みな寺院修造の麗彩を本とせす三寶の |
J19_0250A15: | 供給を業として永く世務を離れしむれとも別に山林 |
J19_0250A16: | 勝境を撰はず所以いかんとなれは六情を淸むるに木 |
J19_0250A17: | 叉の力を賴まず有流を渡るに定慧の船によらず唯單 |
J19_0250B18: | 信持名の一法に依て自然に正覺の都にいたるが故な |
J19_0250B19: | り况や此土は無常迅速なり一息去來を異にす何の暇 |
J19_0250B20: | ありてかかの三會の曉をまちて朗然の覺位を期し永 |
J19_0250B21: | く無明の塵衢に眠るの友に同ふせん凡淨家にて精舍 |
J19_0250B22: | を建るは修行のいとま有命の間至崇至敬を六八の願 |
J19_0250B23: | 王に篤くし蓮敎の蓮績を萬年末代に及はしめんが爲 |
J19_0250B24: | なりしかりといへとも初心の徒又心に融解なくして |
J19_0250B25: | 寺宇建立を雜行と思はんは不可なり夫伽監は住持三 |
J19_0250B26: | 寶の根趾安養淨刹の莊嚴をうつす既に衆善の最頂萬 |
J19_0250B27: | 德の妙芽なり故に須達長者は大地に黄金を布て祇樹 |
J19_0250B28: | 園を建立し聖德太子は王宮を喜捨して寺院をひらき |
J19_0250B29: | 給へり今娑婆の舊宅を離れ安養の新軒を願はんもの |
J19_0250B30: | 誰か蓮社によらざらん况や法王住持の堂閣へ步を運 |
J19_0250B31: | ふの人は三毒七難を身上に除のみならす誠を致拜念 |
J19_0250B32: | する輩は現當の兩願滿備し燒香折花なすものは福智 |
J19_0250B33: | の金容をみがくの良縁なり故に大師に遺跡の誡告ま |
J19_0250B34: | しませども入滅歸西の後高弟勢觀源智上人小松平内府重盛公孫備 |