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J2820 三縁山志 摂門 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J19_0242A01: は弘賢か方外の友なり相しれる年はあさしといへと
J19_0242A02: もそのましはりは深しこの比その山の故事を何くれ
J19_0242A03: とつまひらかに書あらはして我に一言をくはへよと
J19_0242A04: こはるいてやそのふみ卷は十界にかたとり事は十二
J19_0242A05: 因縁になそらへ御寺の草創よりはしめて外境の屬地
J19_0242A06: にをはるすへて書にしるせるものは千里のほかにも
J19_0242A07: 傳へちとせの後にも朽されはいまこのときにしるさ
J19_0242A08: れたるなんいとめてたかりけるわれもふみ作るくせ
J19_0242A09: あれは外ならすおもふあまりにひたふるにいなひは
J19_0242A10: つへきにもあらすそもそも和尚は江戸に生れ寬政六
J19_0242A11: 年いせのくににて釋門に入察龍と稱すそののち修學
J19_0242A12: としつもり文化八年いまの寮舍を持てりおなしき十
J19_0242A13: 二年貫主敎譽大僧正よりいまの名を賜ひき文政元年
J19_0242A14: 七月廿日華嚴原人論の講莚をひらきあまさへ講解三
J19_0242A15: 卷を撰て後生に賜ものせりかくその專門の學はさ
J19_0242A16: らなりこの筆のすさひさへいまももてはやされの
J19_0242A17: ちの世まても益あるへきはかの德のなみたかきか
J19_0242B18: 故のなころなるへしおなしきとし十月十五日源弘
J19_0242B19: 賢書
J19_0242B20: 縁山志序
J19_0242B21: 余年甫十六掛錫于縁山遊息殆三十年所矣或侍大法筵
J19_0242B22: 具瞻縉紳威儀或論法門深義拍肩於龍象之衆以至會下
J19_0242B23: 盛典勝事目熟耳熟以爲尋常底事而未甞驚怪盖竊以爲
J19_0242B24: 國家香花之地本宗第一叢林所宜以然也丁丑之年奉
J19_0242B25: 官命董席於今寺爾後空山寂寞無人可共語想像往日
J19_0242B26: 會下盛事殆如隔生因思安得董狐之筆臨川之手圖之史
J19_0242B27: 之而當臥遊豈不愉快乎今玆朝正 東武又駐錫于縁山
J19_0242B28: 數旬新故知友來訪者日以繼夜有攝門和尚者談話之次
J19_0242B29: 出其所撰縁山志若干卷相示余受而讀之則不啻縁山開
J19_0242B30: 創以降許多事跡會下海衆瑣瑣雜事旁及輓近名德行實
J19_0242B31: 凡一宗之所關係者載而莫不載乃余曩所想像昭昭乎如
J19_0242B32: 覩掌中菓余乃合掌讃嘆曰和尚學之博護法之厚奚俟余
J19_0242B33: 齒牙餘論若夫此一編亦其護法之一端爾以余觀之祇園
J19_0242B34: 圖經佛祖統記當共同功千載之下覽者勿慊事涉于外典

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