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J2740 仏定和尚行業記 大察・隆円 画像

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巻_頁段行 本文
J18_0365A01: 哉。若爲增進。或有於曾受。而未發戒體之疑。
J18_0365A02: 則更就久修鍊行之士。而重受者愈可也。然有一類
J18_0365A03: 邪徒而惡乎淨戒之師。謂爲雜行。以爲彼未領
J18_0365A04: 解佛願之深旨。嗟乎從吉水之開宗以來。獅蟲之爲
J18_0365A05: 害。綿綿不絶于今。古往今來。懷道之師。傷此
J18_0365A06: 大息。憐垂敎者。懸鏡昭昭乎。故不及縷説。仰
J18_0365A07: 願。凡汲吉水之淳流。住于淨刹之士。晨昏日中
J18_0365A08: 三時。不違鐘磬之響。潔身乎二篇三聚之氷操。
J18_0365A09: 決心於願生佛土之思。持念果號之餘。兼學大小律
J18_0365A10: 藏。復當研尋宗家奉持梵網戒宗儀則。若夫不爾。
J18_0365A11: 於論法義。掩然必有自謬謬他。又能讀内外之
J18_0365A12: 書。恢大其知見。進德勵業。則優爲佛子之大賢。
J18_0365A13: 法臣之君子也。誠無不可者。愼宜勉之云。
J18_0365A14: 寬政十年戊午正月望 菩薩僧佛定識
J18_0365A15: 大察法兄傳
J18_0365A16: 賢蓮社聖譽。靈麟大和尚に同ずこのゆゑに後聲譽と改む觀阿上人。諱は大
J18_0365A17: 察。字は妙道。性は木村氏。丹後國。熊野郡。一分
J18_0365B18: 村の人なり。年甫て十一。但馬國豐岡來迎寺。佛定
J18_0365B19: 和尚を拜して得度す。時明和七年庚寅なり。その性
J18_0365B20: 篤實諄謹。柔和質直。言語みだりに發せず。行止悉
J18_0365B21: く法律に順ず。和尚洛に移り給ひて後。座下を辭し
J18_0365B22: て江戸にいたり。天明元年辛丑冬。三縁山便譽大僧
J18_0365B23: 正を拜して。兩脉を相承す。後洛に歸りて。和尚の
J18_0365B24: 巾瓶をとりて孝養奉事しばらくも怠らず。寺務涌が
J18_0365B25: 如くなるも。皆おのれが任とす。およそ和尚をし
J18_0365B26: て。世縁をはぶき。道業を成せしむるは。偏にこれ
J18_0365B27: 法兄が力なり。寬政二年庚戌の冬。和尚河東に移住
J18_0365B28: せらる。このゆゑに智惠光院の席を補す。寺規もは
J18_0365B29: ら和尚に依準して。その風を落さず。晨香夕燈禮誦
J18_0365B30: 誓て怠らず。また時時專念寺にいたり。財寶の出納
J18_0365B31: をはかりて。和尚をしてこれをしらしめず。その孝
J18_0365B32: 養奉事。膝下にある日とさらにかはることなし智惠
J18_0365B33: 光院烏有の後。ただ假殿のみなりしが。法兄縁をつ
J18_0365B34: のりしかば。奧野氏これをたすけて。方丈庫裡輪奐

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