浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J18_0352A01: | にも。人のまゐらするものを食して。何をとて好ま |
J18_0352A02: | るることなし。また睡眠うすくして。夜も三更四更 |
J18_0352A03: | まで念佛し。または讀書せらる。その後しばらく。 |
J18_0352A04: | 睡眠せらるるといへども。曉はかならず寅の上刻に |
J18_0352A05: | 起いでで。念佛せらるること。尋常かはることな |
J18_0352A06: | し。 |
J18_0352A07: | 師。財寶を貯ふることなし。少しの餘長あれば。佛 |
J18_0352A08: | 像經卷を修補し。堂舍を修復し。什具を修繕せら |
J18_0352A09: | る。此ゆゑに。いたるところ。舊觀に復し。一新せ |
J18_0352A10: | ること皆同し。いささかありし衣類調度も。臨末み |
J18_0352A11: | づからそれそれにわかちあたへられしゆゑ。沒後は |
J18_0352A12: | ただ附身の具のみにて。さらに長物なし。實に淸淨 |
J18_0352A13: | 潔白なりと。人みな歎しはんべりき。 |
J18_0352A14: | 師。道骨凜然として。なれ近づくべからざるがごと |
J18_0352A15: | し。その弟子を警策し。または非法を辨斥せらるる |
J18_0352A16: | ときは。きくもの身毛竪立して。深淵にのぞむがご |
J18_0352A17: | とく。寒風にむかふがごとし。しかれども慈仁溫和 |
J18_0352B18: | にして。小兒といへどもよく敬愛のおもひをなす。 |
J18_0352B19: | すべて尋常のものがたり。晨昏の茶話なんどには。 |
J18_0352B20: | あたかも花月に對するがごとく。春風裏に坐するに |
J18_0352B21: | 等し。師の説法。辨才玉をつらぬるがごとく。言端 |
J18_0352B22: | 泉の涌に似たり。また別に活機ありて。眞氣人にせ |
J18_0352B23: | まる。このゆゑに。きく人たちどころに飜迷開悟 |
J18_0352B24: | し。日課念佛を誓約し。生涯相續し。往生の素懷を |
J18_0352B25: | 遂しもの多し。また邪見なるものたちまち因果の恐 |
J18_0352B26: | るべきことを信し。不忠不孝不貞の輩。速に人倫の道 |
J18_0352B27: | に歸入する等の事狀。但陰京師のあいだ。その數あ |
J18_0352B28: | げてはかるべからず。 |
J18_0352B29: | 師はじめ。古郷に歸省せられし頃。湯島に暫く留錫 |
J18_0352B30: | せらる。その時。豐岡養源寺に江湖ありて。數百の |
J18_0352B31: | 雲水僧集會せり。その中より八僧たづねいたりて。 |
J18_0352B32: | 師に相見し。さまさま難問しけるに。その答話無碍 |
J18_0352B33: | にて。更に澁滯なかりしかば。おのおの舌をまき |
J18_0352B34: | て。その機辨に伏せり。師さらに。敎證二道の分別 |