浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J18_0325A01: | だも。なほその德を擧揚せり。しかるに弟子とし |
J18_0325A02: | て師の美を傳へざるはあに不仁ならずや。ただ先 |
J18_0325A03: | その見聞せる。あらましをしるさば足ぬべし。と |
J18_0325A04: | てやがておのれとともに。しるしあつめて草稿 |
J18_0325A05: | なりにしかば。これを洛東專念上人の許に贈り |
J18_0325A06: | て。よくよみかうがへて。梓にきざみ給はらんこ |
J18_0325A07: | とをこへり。上人はいまだ一面識の人にあらずと |
J18_0325A08: | いへども。さきにその選述の近世往生傳をよみ |
J18_0325A09: | て。同舟凌海の良友なることをしれるが故なり。 |
J18_0325A10: | 上人たやすくうけがひて。幸に守興。信冏。眞海 |
J18_0325A11: | 等の。同法。往時和尚に隨侍請益せる道話をも聞 |
J18_0325A12: | 書し置りとて。それをも增補して。遂に厥氏に授 |
J18_0325A13: | けらる。其彫すみやかになりにしかば。これを華 |
J18_0325A14: | 頂山大僧正の淸覽に入奉りて。その證明を請奉ら |
J18_0325A15: | れしに。大僧正。深心隨喜ましまし忝も序文をな |
J18_0325A16: | して賜へり。我曹らか感喜何にかたぐへん。この |
J18_0325A17: | 故にその由縁を端書し侍るとて。謹で思ふに深く |
J18_0325B18: | も國家聖政の仁澤を蒙り。甘露洗心の法潤を得 |
J18_0325B19: | し身は。自他もろともに策勵進修して。聖世を祝 |
J18_0325B20: | し。釋門に報ずること。和尚在世のかしこき跡に |
J18_0325B21: | ひとしからん。凡此書の流行する所。讃毀皆とも |
J18_0325B22: | に。淨土の良縁を結び。順逆同く彌陀の眞友たら |
J18_0325B23: | んとねかひ侍るになむ |
J18_0325B24: | 文政四年辛巳四月 |
J18_0325B25: | 安藝國嚴島白毫葊僧敏拜題 |
J18_0325B26: | 跋 |
J18_0325B27: | 予竊以謂。無爲尊者。自示寂于西海而來。既 |
J18_0325B28: | 數年矣。其嘉言善行。不可不集而傳也。然而 |
J18_0325B29: | 藁尚未就。惟恐其淪亡也。如今遇光明白毫二上 |
J18_0325B30: | 人。著尊者行狀記。且屬予較而梓焉。仍以予 |
J18_0325B31: | 所見聞者五三。增補之。幸免負宿志云爾。 |
J18_0325B32: | 而有客過我者。閲未終卷。誥曰。我聞尊者生 |
J18_0325B33: | 平履踐。活達不覊。隨意自在。評駁古今。謗議 |
J18_0325B34: | 時獘。放言勵辞。傍若無人。是故儒禪敎律。無 |