ウィンドウを閉じる

J2730 学信和尚行状記 慧満・僧敏 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J18_0325A01: だも。なほその德を擧揚せり。しかるに弟子とし
J18_0325A02: て師の美を傳へざるはあに不仁ならずや。ただ先
J18_0325A03: その見聞せる。あらましをしるさば足ぬべし。と
J18_0325A04: てやがておのれとともに。しるしあつめて草稿
J18_0325A05: なりにしかば。これを洛東專念上人の許に贈り
J18_0325A06: て。よくよみかうがへて。梓にきざみ給はらんこ
J18_0325A07: とをこへり。上人はいまだ一面識の人にあらずと
J18_0325A08: いへども。さきにその選述の近世往生傳をよみ
J18_0325A09: て。同舟凌海の良友なることをしれるが故なり。
J18_0325A10: 上人たやすくうけがひて。幸に守興。信冏。眞海
J18_0325A11: 等の。同法。往時和尚に隨侍請益せる道話をも聞
J18_0325A12: 書し置りとて。それをも增補して。遂に厥氏に授
J18_0325A13: けらる。其彫すみやかになりにしかば。これを華
J18_0325A14: 頂山大僧正の淸覽に入奉りて。その證明を請奉ら
J18_0325A15: れしに。大僧正。深心隨喜ましまし忝も序文をな
J18_0325A16: して賜へり。我曹らか感喜何にかたぐへん。この
J18_0325A17: 故にその由縁を端書し侍るとて。謹で思ふに深く
J18_0325B18: も國家聖政の仁澤を蒙り。甘露洗心の法潤を得
J18_0325B19: し身は。自他もろともに策勵進修して。聖世を祝
J18_0325B20: し。釋門に報ずること。和尚在世のかしこき跡に
J18_0325B21: ひとしからん。凡此書の流行する所。讃毀皆とも
J18_0325B22: に。淨土の良縁を結び。順逆同く彌陀の眞友たら
J18_0325B23: んとねかひ侍るになむ
J18_0325B24: 文政四年辛巳四月
J18_0325B25: 安藝國嚴島白毫葊僧敏拜題
J18_0325B26:
J18_0325B27: 予竊以謂。無爲尊者。自示寂于西海而來。既
J18_0325B28: 數年矣。其嘉言善行。不可不集而傳也。然而
J18_0325B29: 藁尚未就。惟恐其淪亡也。如今遇光明白毫二上
J18_0325B30: 人。著尊者行狀記。且屬予較而梓焉。仍以予
J18_0325B31: 所見聞者五三。增補之。幸免負宿志云爾。
J18_0325B32: 而有客過我者。閲未終卷。誥曰。我聞尊者生
J18_0325B33: 平履踐。活達不覊。隨意自在。評駁古今。謗議
J18_0325B34: 時獘。放言勵辞。傍若無人。是故儒禪敎律。無

ウィンドウを閉じる