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J2730 学信和尚行状記 慧満・僧敏 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J18_0324A01: 撿。爲師子身蟲。僧輪絶轉。佛法豈得獨弘
J18_0324A02: 哉。於是護法忘身。務救時獘。憤然染翰。
J18_0324A03: 述興學編。蓋欲警策懦頑。悟覺迷徒。而復
J18_0324A04: 佛祖大道於千歳之昔。而後普度人天也。雖然
J18_0324A05: 又示衆云。予也潜藏林野。閑靜無爲。追思護
J18_0324A06: 法初志。分毫未酬。數年苦心。將付唐喪。此
J18_0324A07: 無他。躬不在其位故也。汝輩努力。以自勉
J18_0324A08: 哉。嗟乎是數言。足以觀道人之志矣。而傳文
J18_0324A09: 逸之者何也。且夫予於豐尊者。則法屬。爰爲
J18_0324A10: 道人。澂言于予。亦非偶然。然則雖不識道
J18_0324A11: 人之面。而幸獲覩道人之行狀。補其缺略。猶
J18_0324A12: 面也。汝好錄是語還之。侍者唯唯而退。時
J18_0324A13: 文政辛巳首夏
J18_0324A14: 華頂山大僧正貞嚴撰
J18_0324A15: 古人の語に國に仁政あればかならず嘉瑞を現じ。
J18_0324A16: 人に德行あるは沒後多く舍利を生ずといへり。我
J18_0324A17: 嚴島の學信和尚。潜修密證の行實を按るに止觀に
J18_0324B18: いはゆる金具を密藏して。人をして知らしめざる
J18_0324B19: ものならん。しかれども滅後奇雲異香天華舍利等
J18_0324B20: の靈瑞ありて。その實德おぼふべからざれば。そ
J18_0324B21: の名海内に高く。其德四遠に聞へたり。先に橘南
J18_0324B22: 谿。伴蒿蹊乃二氏。これを書にあらはし。浪華の
J18_0324B23: 風航師。新選傳にも。またこれを加へらる。これ
J18_0324B24: ら皆。大かた傳聞をしるしたれば。其説あやまり
J18_0324B25: 多し。おのれ思へらく。和尚世にいませる時。親く
J18_0324B26: 法澤を蒙りし人も大半故人となれり。これより後
J18_0324B27: 星霜うつりゆくにしたがひ。その嘉言〓行。口碑
J18_0324B28: にもまた消うせなんことをふかくうれひ思ひて。
J18_0324B29: 遺弟光明院現住。慧滿長老をそそのかして。その
J18_0324B30: 一化の顚末を筆記せんことをはかる。長老のいは
J18_0324B31: く。我故和尚に奉事すること晩かりしかば。其一
J18_0324B32: 世の事狀をつぶさにしらず。况やその擧足下足。
J18_0324B33: 何ぞたやすく。うかがひしるところならんやと
J18_0324B34: て。ふかくいなみ給へり。おのれいふ。橘氏伴氏

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