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J2730 学信和尚行状記 慧満・僧敏 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J18_0322A01: 殘りすくなのとしの暮かな
J18_0322A02: 鬼僧の念佛する圖畵賛
J18_0322A03: ただまうせ角はありとも本願の
J18_0322A04: 中にはもれぬおにも十八
J18_0322A05: 自畵像賛
J18_0322A06: 我はただ無量壽佛と相おひの
J18_0322A07: まつにたれかはちぎりそめけん
J18_0322A08: わが庵は地獄のとなり餓鬼のそば
J18_0322A09: よをうしべやとすぢ向ひなり
J18_0322A10: 師一時懺悔和讃をつづりて愚夫痴女の輩にさづけら
J18_0322A11: る造語至切諷誦するもの感激せざるなし。此故に爰
J18_0322A12: にしるし加て普く流通せんことをこふ
J18_0322A13: 懺悔和讃
J18_0322A14: 我等此たび極樂へ 往生せんと思ひとり
J18_0322A15: 南無阿彌陀佛と唱へつつ 至心に懺悔したてまつる
J18_0322A16: 一念まよひし初めより 世世にめぐれる六の道
J18_0322A17: 身口意の三業に 積れる罪は數しらず
J18_0322B18: 生るを殺して慈悲もなく 物をばぬすみ不義をなし
J18_0322B19: 僞りかざることの葉に 人の事のみあしくいひ
J18_0322B20: 親しき中をもはなれしめ 慳や貪やの欲ふかく
J18_0322B21: そむくをいかりしたがふを 愛する愚痴のかなしさよ
J18_0322B22: 理にさへ闇きこころゆゑ 父母師僧三寶の
J18_0322B23: 深き惠みもわすれぬる 不孝の罪のおそろしや
J18_0322B24: 戒を破れるそれのみか 日夜に思ひとおもふこと
J18_0322B25: 作となす業罪なれば 因果の道理たがひなく
J18_0322B26: 頓て命のおはりには 火車獄卒の迎を得
J18_0322B27: 焦熱無間の火に燒れ 紅蓮の氷に閉られて
J18_0322B28: 辛き苦患にあふ時は 佛の敎をききすてし
J18_0322B29: おのが心のつれなさを 千度悔ともかひなけん
J18_0322B30: 今日よりしては必らずよ かかる罪をば犯すまじ
J18_0322B31: されど凡夫のかなしさは 若また誤りつくるとも
J18_0322B32: 大慈大悲の阿彌陀佛 捨させ給ふな御本願
J18_0322B33: 慚愧懺悔の心より となふる御名に罪消て
J18_0322B34: 自他もろともに極樂へ 迎へ給へやあみだ佛

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