浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J18_0084A01: | 曼荼羅。願主は富山氏銘文は法弟寂照書之なり是洛東眞如堂の什物なり。 |
J18_0084A02: | 又同所本堂佛後の釋迦文殊普賢の繪像長二間半餘橫四間の圖是又願主富山 |
J18_0084A03: | 氏なり或は當麻四分一の小圖或は五六尺以下貳三寸に |
J18_0084A04: | 至る迄の佛菩薩祖師の畵像諸國に散在して數を知べ |
J18_0084A05: | からず。又極細字を能す。米壹粒の上に彌陀三尊の |
J18_0084A06: | 寶號並に三社の神號を書す。又胡麻一粒の上に六字 |
J18_0084A07: | の名號を書す。その筆畫尤鮮明なり。又二祖對面の |
J18_0084A08: | 像を畵く雲中より出る所の光明悉く名號也。猶又光 |
J18_0084A09: | 明大師半金色の繪紋同しく金泥の名號なり是は元有 |
J18_0084A10: | 馬淸吟庵の什物なりしが今般導故院へ寄附して現在 |
J18_0084A11: | せり。彌陀經を書する事凡そ千卷。八旬有餘の春こ |
J18_0084A12: | れを書するも壯年の時の如し繪も又爾り。又恒に一 |
J18_0084A13: | 枚起請并に六字名號を書して諸人に施す事數十萬に |
J18_0084A14: | 及べり |
J18_0084A15: | ○師の弟子有馬の祐山。正德四年九月師の行狀の大 |
J18_0084A16: | 概を記して筥に納め置れたり。近來有馬の染阿とい |
J18_0084A17: | ふ者より上人の遺跡なればとてその記を導故院に寄 |
J18_0084B18: | 附す。予は既に上人の法孫として導故院を領ぜり。 |
J18_0084B19: | 此記空しく蠧魚の腹中に葬られなんとするを見るに |
J18_0084B20: | 忍びず原本は漢字なりしを今般和字に譯し其外に見 |
J18_0084B21: | 聞の事實の慥なるをひろひ集め大成して一卷とし梓 |
J18_0084B22: | に鏤め世に行ふ者なり聊法乳の恩に酬はんと思ふ一 |
J18_0084B23: | 片の志のみ若も隨喜し給ふ人もあらば予が大幸なり |
J18_0084B24: | |
J18_0084B25: | 厭求上人行狀記大尾 |
J18_0084B26: | |
J18_0084B27: | (本傳序、跋、) |
J18_0084B28: | 序 |
J18_0084B29: | 夫以申呂自嶽降傳説爲列星從來俊又應世實 |
J18_0084B30: | 不偶然矣厭老上人夙智所動幼懷邁倫之志 |
J18_0084B31: | 如金翅䬡海直到龍宮一超超入覺王門然后學 |
J18_0084B32: | 行功成大震法雷五畿七道雲行雨施四海爲家不 |
J18_0084B33: | 爲個蟲豸一鉢生涯磊磊落落寔是絶代之偉人也 |
J18_0084B34: | 葢乘宿願輪而來者乎法孫宅亮以其行狀記囑 |