浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J17_0682A01: | ぬれは蝶來り水精を磨は日月うつる事やすしと信心 |
J17_0682A02: | の水すむときは感應の影あにうつらさらんや何そ私 |
J17_0682A03: | に異解をなさんや上人製作の内右要義抄は世に密在 |
J17_0682A04: | すれとも安心抄は年頃さぐりもとめても得かたし遺 |
J17_0682A05: | 憾すくなからず後世是を得たまはは當山の寶藏に藏 |
J17_0682A06: | め世に弘通あらん事を乞ねかう而已。 |
J17_0682A07: | |
J17_0682A08: | 稱念上人行狀記下卷終 |
J17_0682A09: | |
J17_0682A10: | (本傳序、跋) |
J17_0682A11: | 稱念上人行狀記序 |
J17_0682A12: | 夫本願念佛の一門は易行大善の妙法にして如説に |
J17_0682A13: | これを修するもの道俗賢愚男女老少ひとしく大利 |
J17_0682A14: | を獲得し無上功德を具足せすといふ事なしこのゆ |
J17_0682A15: | へに廬山の慧遠法師讃していはく諸經の三昧其名 |
J17_0682A16: | はなはた多し功高く進み易は念佛を先とすとけに |
J17_0682A17: | 萬德所歸の一行によりて報土得生はさら也現身に |
J17_0682B18: | 得定見佛せるはたたに吾宗祖兩大師のみにあらす |
J17_0682B19: | 淨巖の隆堯上人西敎の眞盛上人及ひ一心院の開祖 |
J17_0682B20: | 稱念上人並に華頂の超譽上人なと其跡世にしるし |
J17_0682B21: | わけて稱念上人は專修念佛の遺蹟を數州にあまし |
J17_0682B22: | 一行三昧の軌則を諸山に貽し玉ひて德光海内にみ |
J17_0682B23: | つれとも其行狀を審にし勸進の要語を知る人稀な |
J17_0682B24: | り爰に一心の現住玅阿上人はそのかみ栴檀林下に |
J17_0682B25: | 秋螢をあつめて冬雪に映し解行かねそなへ年ころ |
J17_0682B26: | 浪華の宗念寺に住し利濟せられしに果して益を蒙 |
J17_0682B27: | るもの少からす一朝化を門人に讓り茅檐蓬戸に幽 |
J17_0682B28: | 栖しますます堅正不郤に勤られきされは其德孤な |
J17_0682B29: | らすさる人やいますと一心門下こそりて一派の本 |
J17_0682B30: | 寺に請し住持たらしむいまた幾程ならさるに開祖 |
J17_0682B31: | の行德世人審にしるものすくなきはこれ別傳の世 |
J17_0682B32: | に行はれさるゆへならんとふかくなけき全傳を纂 |
J17_0682B33: | 輯せんと二百餘年諸國の舊跡に堙沒せる古記を求 |
J17_0682B34: | め或は先輩の口碑を傳へ博く群説を采摭して照應 |