浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J17_0510A01: | 心も。四修も。皆こもりて。往生するぞと候ひしな |
J17_0510A02: | り。こころざしの淺深は。人に隨て有べきなり。い |
J17_0510A03: | かやうにも。をのれをのれが分を極て。往生の行をは |
J17_0510A04: | げまさば往生すべきなり。我よりも心ざしも淺く。 |
J17_0510A05: | 行業もよはからんを見て。高慢すべからず。只 |
J17_0510A06: | 分ぶんのこころざしをはげまし。念佛を行ぜば十即 |
J17_0510A07: | 十生の往益さらにうたがふべからず。此外に別の子 |
J17_0510A08: | 細なく候。是もし虚言に候はは。釋迦彌陀の御罸を |
J17_0510A09: | 蒙るべく候仍誓言如件。 |
J17_0510A10: | つたへをくをしへのままにたがはずは |
J17_0510A11: | ひとつはちすのつゆもむすばん |
J17_0510A12: | 正和二年二月十五日 良 曉判 |
J17_0510A13: | △定慧上人一枚起請文 |
J17_0510A14: | 淨土宗の大意は下機の往生をもてさきとす文をば二 |
J17_0510A15: | 佛の敎意に見いれて。罪惡の凡夫往生するやうに申 |
J17_0510A16: | なすべきなり。三心のをしへも。念佛のすすめも。 |
J17_0510A17: | 下機を本とす。此故に無智の輩の三心の名だにもし |
J17_0510B18: | らず。まして義理わきまふる事なけれども。唱ふれ |
J17_0510B19: | ば往生すとばかりこころえてわづかに稱念するたぐ |
J17_0510B20: | ひの往生を得ること本として。これらの義によるな |
J17_0510B21: | り。三心は歸命の意なり。歸命といふは。助給へと |
J17_0510B22: | 思ふこころなり。阿彌陀佛たすけたまへと心にも口 |
J17_0510B23: | にも唱ふれば。心ざしの淺深をいはず。往生を遂べ |
J17_0510B24: | きなり。又願心をすすむるたより。託事觀に過たる |
J17_0510B25: | はなし。萬事みな夢なり。誰か浮雲のさかへをたの |
J17_0510B26: | しまん。露命きえやすし。ひとへに朝日の影を待ば |
J17_0510B27: | かりなり。ただこころを安養の臺にかけて。念念に |
J17_0510B28: | 欣求せば。慈悲加祐の益に預りて。九品の往生を得 |
J17_0510B29: | んこと。何のうたがひあらん。往生の故實。これに過 |
J17_0510B30: | べからずと。先師良曉に承りて候もし虚言ならば三 |
J17_0510B31: | 寶の照罸あるべく候。 |
J17_0510B32: | 康永二年八月二十三日 良 譽判 |
J17_0510B33: | △良順上人一枚起請文 |
J17_0510B34: | 先師良譽にうけたまはり候ひしは我宗におひても世 |