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J2480 新撰往生伝 了吟 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J17_0509A01: ○上人良吽號西蓮社常譽投良意公剃〓受業永享
J17_0509A02: 五年癸丑六月朔日嗣法照山了專公所授璽書專公自
J17_0509A03: 筆今現在照山遂住照山住持職第七世古老傳曰晩
J17_0509A04: 齡斷絶世想行口稱三昧跏趺而化有要訓緇白傳
J17_0509A05: 之策勵心行矣鎭西禪師以降七祖誓語各一紙謂之
J17_0509A06: 七枚起請或七代法語附于玆以貽同行者、
J17_0509A07: △鎭西禪師一枚起請文
J17_0509A08: 故上人の仰候ひしは上人の起請文のごとしたとひ一
J17_0509A09: 代の佛法をよくよく學したまひたる人なりとも不學
J17_0509A10: の身となして智者の振舞をせずしてただ一向に南無
J17_0509A11: 阿彌陀佛と申さば本願にかなはんとこそ故上人は仰
J17_0509A12: られ候ひしか此ほかに奧ふかき事ありとも仰られて
J17_0509A13: 候はは阿彌陀佛の御罸をかうふり又念佛守護の梵天
J17_0509A14: 帝釋の御罸をかうふり候べし、
J17_0509A15: △記主禪師一枚起請文
J17_0509A16: 先師辨阿曰經論の中に菩提のおもふべきやうをあか
J17_0509A17: すに六念八念十隨念とてさまさまありといへども我
J17_0509B18: ごときは。たた念死念佛の二念にありと此一言千金
J17_0509B19: よりもおもし。まことに此二念を。こころにかけた
J17_0509B20: らんに。過たること有べからず。念死といふは。終
J17_0509B21: に遁れぬ死を思ひて。出る息のいらんことをたのまぬ
J17_0509B22: なり。念佛といふは。佛のちかひのたのもしき事を
J17_0509B23: おもひて。口に南無あみた佛と申べきなり北芒の露
J17_0509B24: といつか消て。西土のうてなに。その時を期すべき。
J17_0509B25: 此外に別の奧ふかき事なし。是もし虚言ならは。三
J17_0509B26: 寶の御罸有へく候なり。
J17_0509B27: をしへをくこのことの葉のゆく末を
J17_0509B28: おもひわすれずわれをとふらへ
J17_0509B29: 文永六年八月二十九日 良 忠判
J17_0509B30: △寂慧上人一枚起請文
J17_0509B31: 先師良忠にうけたまはり候ひしは相承の安心はまこ
J17_0509B32: とある心にて。疑なく。往生せんとおもふを申なり。
J17_0509B33: 是もなをわづらはしくは。只助給へと思ふが。往生
J17_0509B34: の安心にて候。此たすけ給へのこころのうちに。三

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