浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J17_0179A01: | 隨所力及。廻禁遏之計也。仍錄其趣示門 |
J17_0179A02: | 葉等之狀如件。 |
J17_0179A03: | 元久元年十一月七日 沙門源空 |
J17_0179A04: | 署判之門人七十五人略之。 |
J17_0179A05: | 上人若謗法をこのまば。禁遏豈かくのごときならん |
J17_0179A06: | や。彼正文すでに月輪殿に進じ置かる。誰か是を疑 |
J17_0179A07: | はん。罪惡生死の迷徒をすくひ。愚癡淺識の羣類を |
J17_0179A08: | 助けんが爲に。彌陀本願の念佛を弘通せりといへど |
J17_0179A09: | も。深諸敎を貴び。敢て諸行をいるかせにせず。し |
J17_0179A10: | かるを專修の詞に付て。當世もなを謗法の名をあぐ |
J17_0179A11: | る人ままこれあるか。尤不便の次第也。よく上人存 |
J17_0179A12: | 知の旨趣をさぐり。一宗廢立の大綱をあきらめて。 |
J17_0179A13: | 改悔をなし。後信をいたせ。 |
J17_0179A14: | 月輪殿御消息被遣座主事 |
J17_0179A15: | 月輪禪定殿下。座主眞性大僧正へ送らるる自筆の御 |
J17_0179A16: | 消息に云。念佛弘行の間の事。源空上人の起請文等。 |
J17_0179A17: | 山門に披露の後。動靜如何。尤不審に候。抑風聞の |
J17_0179B18: | 如きは。上人淺深三重の過怠によりて。炳誡の僉議 |
J17_0179B19: | に及と云云。一には念佛を勸進する。惣じて然べから |
J17_0179B20: | ず。是則眞言止觀の深理に非ず。口稱念佛の權説を |
J17_0179B21: | もて。更に往生を遂べからず故にと云云。此條におい |
J17_0179B22: | ては。定て滿山の謳謌にあらず。若これ一兩の言歟。 |
J17_0179B23: | 他の謗法を咎とせんが爲に。自返て謗法をいたす。 |
J17_0179B24: | 勿論と謂べし。二には念佛の行者諸行を毀破するあ |
J17_0179B25: | まり。經論を焚燒し。章疏をながし失ひ。或は又餘 |
J17_0179B26: | 善をもては。三途の業と稱し。犯戒をもては九品の |
J17_0179B27: | 因とすと云云。これをきかん緇素たれか驚歎せざら |
J17_0179B28: | ん。諸宗の學徒專欝陶するにたれり。但この條にお |
J17_0179B29: | いては。ほとんど信をとり難し。既にこれ會昌天子。 |
J17_0179B30: | 守屋大臣等の類歟。如此の説過半まことならずと |
J17_0179B31: | 云云。慥なる説に付て眞僞を決せられんに。敢て其隱 |
J17_0179B32: | 不可有事。もし實ならば科斷亦かたしとせず。偏 |
J17_0179B33: | に浮説をもて。咎を上人にかけらるる條。理盡の沙 |
J17_0179B34: | 汰にあらざる歟。三にはかくのごときの逆罪に不 |