浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J17_0137A01: | 殿現ず。七日の朝重て又現ず。正月朔日より二月七 |
J17_0137A02: | 日に至るまで三十三ケ日の問。水想・寳地・寶樹・ |
J17_0137A03: | 寳池・宮殿等の五觀現ず。是則毎日七萬遍の念佛不 |
J17_0137A04: | 退にこれを勤によりて見處也。二月二十五日より。 |
J17_0137A05: | あかき所にして目をひらけば。眼の根より赤き袋を |
J17_0137A06: | 出生して。瑠璃の壺を見る。是よりさきには。目を |
J17_0137A07: | 閉ればこれを見。目を開けばこれを失しに。其後。 |
J17_0137A08: | 右の目より光明をはなつ。其光の端あかし。又眼に |
J17_0137A09: | 瑠璃あり。其形瑠璃の壺のごとし。瑠璃の壺にはあ |
J17_0137A10: | かき花あり。寳瓶のごとし。又日沒の後に出て。四 |
J17_0137A11: | 方を見れば。方毎に靑くあかき寶樹あり。其たかさ |
J17_0137A12: | 定なし。高下心にしたがひて。或は四五丈。或は二 |
J17_0137A13: | 三丈也。九月廿二日朝に。地想分明に現ず。周圍七 |
J17_0137A14: | 八段ばかり也。同廿三日後夜。及び朝旦に。また分 |
J17_0137A15: | 明に現ず。正治元年乙未八月時正七日の別時の間。淨 |
J17_0137A16: | 土の依正しきりに現ず。又左右の眼より光をはな |
J17_0137A17: | つ。心蓮房粗是を見て。源空にかたる。源空嘆じて |
J17_0137B18: | おどろかず。同二年庚申二月。地想等の五觀。行住坐 |
J17_0137B19: | 臥に心に隨て任運に現ず。元久元年辛酉正月廿五日。 |
J17_0137B20: | 面の持佛堂の勢至菩薩の御後に。丈六ばかりの御面 |
J17_0137B21: | 三度現ず。この菩薩は念佛をもて所證の法門とし給 |
J17_0137B22: | へるゆへに。今念佛者の爲に。其相を示現し給へる |
J17_0137B23: | 事。これ違疑すべからず。同廿八日。座所の下より |
J17_0137B24: | 初めて四方一段ばかり。靑瑠璃の地となる。二月八 |
J17_0137B25: | 日の後夜に。鳥の音。琴の音。笛の音をきく。その |
J17_0137B26: | 後は日にそひて。自在に種種の音聲をきく。同二年 |
J17_0137B27: | 壬戌八月正時七日の別時の間。初日に地想觀現ず。第二 |
J17_0137B28: | 日の後夜晨朝に又分明に現ず。第三日より第七日に |
J17_0137B29: | 至まで。地想・寶樹・寶池・寶樓等。行住坐臥心に |
J17_0137B30: | まかせて任運にこれを見る。十二月二十八日午時。 |
J17_0137B31: | 持佛堂にして。高畠の少將に對面の時。例のごとく |
J17_0137B32: | 念佛して。阿彌陀佛の後の障子を見れば。透徹て相 |
J17_0137B33: | 好現ず。其せ丈六の佛面のごとし。元久三年丙寅正月 |
J17_0137B34: | 四日。念佛の間に三尊の相を現ず。同五日。又三尊 |