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J2380 四巻伝 耽空 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J17_0061A01: いま一すぢの蛇あり、七日説戒の功力にこたへて、
J17_0061A02: 雲をわけてのぼりぬるにやと人びと隨喜をなす。彼
J17_0061A03: は上代なるうへ大國也。これは末代にして又小國也。
J17_0061A04: 希代勝事、凡人の所爲にはあらずとぞ、時の人びと
J17_0061A05: 申侍ける。
J17_0061A06: 上西門院受戒の圖
J17_0061A07: 高倉天皇御得戒侍けり。其相承、釋尊千佛の大戒を
J17_0061A08: 持て正覺の曉、陳の南岳大師にさづけ、南岳大師七
J17_0061A09: 代をへて道邃和尚、本朝傳敎大師にさづけ、傳敎大
J17_0061A10: 師、慈覺大師にさづけ、慈覺大師、淸和天王にさづ
J17_0061A11: けたてまつらしめ給し時、男女授者五百餘人、利を
J17_0061A12: え、益をかぶる。今當帝に、十戒をさづけたてまつ
J17_0061A13: らしめ給事、陳隋二代の國師天台大師の、大極殿に
J17_0061A14: 御に對して 仁王般若を講じ給しに、殿上階下、稱
J17_0061A15: 美讚嘆、殿にかまびすしく侍しがごとく、月卿雲客
J17_0061A16: より、后妃采女にいたるまで、巍巍たる禁中に、喁
J17_0061A17: 喁たるいきさし、堂堂たる宮人の、面面たる信敬、
J17_0061B18: もろこしのいにしへにもはぢず、やまとの中ごろを
J17_0061B19: したふ。故に九帖附屬の袈裟、福田をわが國にひら
J17_0061B20: き、十戒血脈の相承、種子を秋つ洲にまく。抑安然
J17_0061B21: 和尚の戒品を傳し、いまだ袈裟の附屬をばうけざり
J17_0061B22: き。相應和尚の念佛をひろめし、又いまだ戒儀をば
J17_0061B23: とかざりき。彼此をかねたる、今の上人也。これに
J17_0061B24: よりて、敬て戒品の帝珠をみがきて、いよいよ無上
J17_0061B25: の位にすすみ給べし。その榮啓期が歌三樂、未至
J17_0061B26: 常樂之門。皇甫謐之述百王、猶闇法王之道。
J17_0061B27: 禁 裏 の 圖
J17_0061B28: 一。只今源空上人めされ參られ侍。
J17_0061B29: 二。何事に侍やら覽。
J17_0061B30: 四。剋限よくなりて侍らば、聽聞に參り侍
J17_0061B31: 覽。
J17_0061B32: 五。何の殿侍やらん、紫殿。
J17_0061B33: 六。淸涼殿とこそふれ侍れ。
J17_0061B34: 治承四年庚子十二月十一日、平家亂逆の時、東大寺炎
J17_0061B35: 上の庭に、舊跡にまかせて、大佛冶鑄し奉るべきよ

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