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J2380 四巻伝 耽空 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J17_0053A01: 本朝祖師傳記繪詞卷第一
J17_0053A02:
J17_0053A03: 蓋以、三世に多の佛出給、若干の衆生をすくひまし
J17_0053A04: ます。減劫の千佛第四番、南州中印土淨飯王の御宇、
J17_0053A05: 癸丑歳七月十五日、后の夢に、金色天子、白象に乘
J17_0053A06: て、右脇に入給と見て、次年甲寅四月八日、佛出胎の
J17_0053A07: 時、寶蓮、御足を承て、七步行給。偈曰、天上天下、
J17_0053A08: 唯我獨尊、三界皆我當安之是振旦には、周昭王、
J17_0053A09: 日本には、彥波瀲鸕草葺不合尊八十三萬四千三十六
J17_0053A10: 甲寅相當。再往事を顧ば、悉達太子十九にして踰城、
J17_0053A11: 三十にして成道し給て、一代五時の説法しげしとい
J17_0053A12: へども、聞はきけども、達物ハすくなく、傳ものは
J17_0053A13: あれども、さとれる物はまれなり。此故に末代の我
J17_0053A14: 等がために、阿難を唱導として、佛敎を復せしむる
J17_0053A15: に、面如淨滿月、眼若靑蓮華。佛法大海水、流―入
J17_0053A16: 阿難心。云云生身の佛にかはらず、三十二相を具し、
J17_0053A17: 四辯八音あざやかにして、辯泉露を洩さず、懸河早
J17_0053B18: 漲。これを梵王字を製して、一千の羅漢筆をそめて、
J17_0053B19: 一點を不落記し給えるを、正法千年は、五天竺にさ
J17_0053B20: かりにして、しな國には、漢明帝に、摩騰迦葉、法
J17_0053B21: 蘭、優陀王宮に現じ給し白Gの佛像を迎たてまつる
J17_0053B22: に、佛像大光明をはなち給、永平七年甲申也。同十年
J17_0053B23: 丁卯白馬寺を立。然後四百八十餘年すぎて、欽明天王
J17_0053B24: 御時、厩戸王子壬申十月、百濟國の聖明王、釋迦金銅
J17_0053B25: 像、經卷を奉送之刻、四天王寺を建立す。それより
J17_0053B26: 以降、聖武天王、東大寺ヲ鑄造して、佛法興隆、粗
J17_0053B27: 如來在世にことならずして、ややひさしくなりにけ
J17_0053B28: る。いま先師上人、念佛すすめ給える由來を、畫圖
J17_0053B29: にしるす事しかり。于時嘉禎三年丁酉正月廿五日、沙
J17_0053B30: 門躭空記之。
J17_0053B31: 如來滅後二千八十二年、日本國人皇七十五代
J17_0053B32: 崇德院長承二年癸丑美作國久米押領使漆間朝
J17_0053B33: 臣時國一子生ずるところ。
J17_0053B34: 誕生の圖
J17_0053B35: 諸佛の世を利し給、機に隨て益をほどこし、日月の

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