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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0692A01: 記ニ云本尊普賢大士並ニ傳敎大師ノ像也法華三昧堂也ノ南ニ念佛道塲此道塲今ハナキニヤアリ
J16_0692A02: 外ハ西門ト石鳥井トノ中間ニ南北ノ二堂アリ南ハ
J16_0692A03: 引聲堂北ハ短聲堂ト云トソ天王寺年中法事記ニ
J16_0692A04: 九月十五日酉刻六時堂ニテ念佛會アリ阿彌陀經ヲヨム出仕ノ役人舞樂等
J16_0692A05: ノシナ具ニ記此夜太子六時堂ヘ臨幸アリ摠シテ此寺ニ涅
J16_0692A06: 槃會聖靈會念佛會ヲ三大會ト云也引聲堂ハ彌陀短
J16_0692A07: 聲堂ハ釋迦文殊普賢ナリト東鑑ニ建久六年五月廿
J16_0692A08: 日將軍家天王寺ニ參給午刻ニ御參着先念佛所寺ノ門外
J16_0692A09: ニ入御ト云云百練抄云近衛院久安五年十二月法皇鳥羽
J16_0692A10: 供養天王寺念佛堂前日臨幸又云建久二年九月
J16_0692A11: 十八日天王寺念佛堂並局等燒亡失火其時爲法皇
J16_0692A12: 後白川御所仍頭大藏卿宗賴朝臣爲勅使馳參興禪
J16_0692A13: 護國論榮西云念佛宗先皇勅置天王寺今尊卑念佛是
J16_0692A14: 其餘黨也以是ヲ彼ノ論ニハ爲此ノ宗依テ勅ニ流通スルコト之證ト也●御書ハ上人ノ御返書
J16_0692A15: ヲ云也此御書何時何由アテカ彼寺ヲ出テ今洛陽ニ
J16_0692A16: アリ
J16_0692A17: 上人のつねの仰には。源空は智德をもて人を化する
J16_0692B18: なを不足なり。法性寺の空阿彌陀佛は。愚癡なれと
J16_0692B19: も。念佛の大先達として。あまねく化導ひろし。我
J16_0692B20: もし人身をうけは。大愚癡の身となり念佛勤行の人
J16_0692B21: たらんとぞ仰られける。空阿彌陀佛は。上人をほと
J16_0692B22: けのごとくに崇敬し申されしかは。右京權大夫隆信
J16_0692B23: の子。左京大夫信實朝臣に。上人の眞影をかかし
J16_0692B24: め。一期のあひだ。本尊とあふき申されき。當時知
J16_0692B25: 恩院に安置する繪像の眞影。すなはちこれなり。
J16_0692B26: 畫圖
J16_0692B27: ●右京權大夫隆信ノ子左京大夫信實父子トモニ繪
J16_0692B28: ノ事ニヨカリケレハ父ノ朝臣モ法皇後白川ノ勅ニ依
J16_0692B29: テ上人ノ眞影ヲカカレタリ第十卷ニ見エタリ信實朝臣又時ニ
J16_0692B30: 妙畫ノ人ナレハニヤ似繪人ノ影ヲヨク寫スヲ云也ヲ書レタル事
J16_0692B31: 諸記ニ往往ナリ又隆信ノ娘ニモ妙畫ノ人アリキ●
J16_0692B32: 當時知恩院ニ安置スル繪像ノ眞影今尚現在アテ坐
J16_0692B33: 像一尺五寸ハカリ御衣ハ墨御ケサハ胡粉ニテウス
J16_0692B34: 彩色ミナ天台衣ニテ尋常ノ影像ニカハラス面貌少

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