ウィンドウを閉じる

J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0688A01: ヲイヒタリ晉書ニ魯褒著錢神論其略云無翼而
J16_0688A02: 飛無足而走白玉蟾集雲遊歌ニ初到家山辭骨
J16_0688A03: 肉腰下有錢三百足
J16_0688A04: 寳治元年十月の比より。日來不食增氣して。身心や
J16_0688A05: すからすといへとも。端居して日日に法門を宣説す
J16_0688A06: る事。平生のことし。同十一月廿二日。往生の期ち
J16_0688A07: かづけるよし。門弟夢想の告を感ず。いそき師の前
J16_0688A08: に參じて。かたり申さんとして。いまた言をいださ
J16_0688A09: さるに。終焉ちかきにあるよしをのたまひて。往生
J16_0688A10: 淨土の己證をのべ。觀佛念佛の兩宗を談す。廿三日
J16_0688A11: は。淸淨の内衣を着し。大衣をかけて定散兩門の義
J16_0688A12: をさづけ廿四日は。天台大師講ををこなひ。廿五日
J16_0688A13: は。他人の請によりて佛を讃歎し。また自行のために
J16_0688A14: とて本尊を稱揚し給。法則日來にたがはす。讃歎の法
J16_0688A15: 門は玄義分序題門の大意なり。二十六日は。大衣を着
J16_0688A16: し。大衆と同音に。阿彌陀經を讀誦し給。其後又己
J16_0688A17: 證の法門などのべをはりて。本尊の御前にして。念
J16_0688B18: 佛二百餘遍。西にむかひ端坐合掌し。ねふるがごと
J16_0688B19: くして。息たえぬ。時年七十一。寳治元年十一月二
J16_0688B20: 十六日。午の正中なり。一條の宰相于時中將能淸の室家
J16_0688B21: 當日の巳時の夢に。善惠房雲に乘して。西をさして
J16_0688B22: さり給と見て。ゆめさめてのち。未尅にいたりて。
J16_0688B23: 往生のよしをきく。このほか奇特一にあらすといへ
J16_0688B24: とも。しげきによりてのせす。
J16_0688B25: ●寳治元年ハ後深草院ノ即位元年也●能淸ハ將軍賴朝ノ姉婿能保卿ノ玄孫賴氏卿ノ子也
J16_0688B26: 畫圖
J16_0688B27: 隋煬帝ノ詩ニ端居事拱垂端居端坐同意ナリ●己
J16_0688B28: 證ハ自己ニ發明シタル法門ナリ●淸淨ノ内衣ト
J16_0688B29: ハ袈裟コロモノ下ニ着スル衣服ナリ平生ノ綿布
J16_0688B30: ナトノ小袖ヲイヘリ●大衣ハ九條十一條乃至廿五
J16_0688B31: 條ヲ大衣ト云●天台大師講ノ事第十七卷ニ見エタ
J16_0688B32: リ●佛ヲ讃歎シトハ事ニフレテ説法スルニ佛德ノ
J16_0688B33: 大ナルヲ法談スル也或ハ佛ヲ讃歎シトハ開眼供養

ウィンドウを閉じる