浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0688A01: | ヲイヒタリ晉書ニ魯褒著錢神論其略云無翼而 |
J16_0688A02: | 飛無足而走白玉蟾集雲遊歌ニ初到家山辭骨 |
J16_0688A03: | 肉腰下有錢三百足 |
J16_0688A04: | 寳治元年十月の比より。日來不食增氣して。身心や |
J16_0688A05: | すからすといへとも。端居して日日に法門を宣説す |
J16_0688A06: | る事。平生のことし。同十一月廿二日。往生の期ち |
J16_0688A07: | かづけるよし。門弟夢想の告を感ず。いそき師の前 |
J16_0688A08: | に參じて。かたり申さんとして。いまた言をいださ |
J16_0688A09: | さるに。終焉ちかきにあるよしをのたまひて。往生 |
J16_0688A10: | 淨土の己證をのべ。觀佛念佛の兩宗を談す。廿三日 |
J16_0688A11: | は。淸淨の内衣を着し。大衣をかけて定散兩門の義 |
J16_0688A12: | をさづけ廿四日は。天台大師講ををこなひ。廿五日 |
J16_0688A13: | は。他人の請によりて佛を讃歎し。また自行のために |
J16_0688A14: | とて本尊を稱揚し給。法則日來にたがはす。讃歎の法 |
J16_0688A15: | 門は玄義分序題門の大意なり。二十六日は。大衣を着 |
J16_0688A16: | し。大衆と同音に。阿彌陀經を讀誦し給。其後又己 |
J16_0688A17: | 證の法門などのべをはりて。本尊の御前にして。念 |
J16_0688B18: | 佛二百餘遍。西にむかひ端坐合掌し。ねふるがごと |
J16_0688B19: | くして。息たえぬ。時年七十一。寳治元年十一月二 |
J16_0688B20: | 十六日。午の正中なり。一條の宰相于時中將能淸の室家 |
J16_0688B21: | 當日の巳時の夢に。善惠房雲に乘して。西をさして |
J16_0688B22: | さり給と見て。ゆめさめてのち。未尅にいたりて。 |
J16_0688B23: | 往生のよしをきく。このほか奇特一にあらすといへ |
J16_0688B24: | とも。しげきによりてのせす。 |
J16_0688B25: | ●寳治元年ハ後深草院ノ即位元年也●能淸ハ將軍賴朝ノ姉婿能保卿ノ玄孫賴氏卿ノ子也 |
J16_0688B26: | 畫圖 |
J16_0688B27: | 隋煬帝ノ詩ニ端居事拱垂端居端坐同意ナリ●己 |
J16_0688B28: | 證ハ自己ニ發明シタル法門ナリ●淸淨ノ内衣ト |
J16_0688B29: | ハ袈裟コロモノ下ニ着スル衣服ナリ平生ノ綿布 |
J16_0688B30: | ナトノ小袖ヲイヘリ●大衣ハ九條十一條乃至廿五 |
J16_0688B31: | 條ヲ大衣ト云●天台大師講ノ事第十七卷ニ見エタ |
J16_0688B32: | リ●佛ヲ讃歎シトハ事ニフレテ説法スルニ佛德ノ |
J16_0688B33: | 大ナルヲ法談スル也或ハ佛ヲ讃歎シトハ開眼供養 |