ウィンドウを閉じる

J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0534A01: 上人あはれみての給はく。げにもさやうにて世をわ
J16_0534A02: たり給らん罪障まことにかろからざれは。酬報また
J16_0534A03: はかりがたし。もしかからずして。世をわたり給ぬ
J16_0534A04: べきはかりことあらば。すみやかにそのわざをすて
J16_0534A05: 給へし。もし餘のはかりこともなく。又身命をかへ
J16_0534A06: りみざるほとの道心いまたおこりたまはずは。ただ
J16_0534A07: そのままにて。もはら念佛すへし。彌陀如來は。さ
J16_0534A08: やうなる罪人のためにこそ。弘誓をもたてたまへる
J16_0534A09: 事にて侍れ。ただふかく本願をたのみて。あへて卑
J16_0534A10: 下する事なかれ。本願を憑て念佛せは。往生うたが
J16_0534A11: ひあるましきよし。ねんごろにをしへ給けれは。遊
J16_0534A12: 女隨喜の涙をながしけり。のちに上人の給けるは。
J16_0534A13: この遊女信心堅固なり。さだめて往生をとくへし
J16_0534A14: と。歸洛のときここにてたづね給けれは。上人の御
J16_0534A15: 敎訓をうけたまはりてのちは。このあたりちかき山
J16_0534A16: 里にすみて。一すぢに念佛し侍しか。いくほとなく
J16_0534A17: て。臨終正念にして往生をとげ侍きと。人申けれ
J16_0534B18: ば。しつらんしつらんとぞおほせられける。
J16_0534B19: 畫圖
J16_0534B20: ●此御敎訓ノ趣キ龍舒淨土文ニ勸風塵者文ニ全
J16_0534B21: 同ナリ
J16_0534B22:
J16_0534B23:
J16_0534B24:
J16_0534B25:
J16_0534B26:
J16_0534B27:
J16_0534B28:
J16_0534B29:
J16_0534B30:
J16_0534B31:
J16_0534B32:
J16_0534B33:
J16_0534B34: 卷三十四終

ウィンドウを閉じる