浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0461A01: | 界サレハ諸人ニ通用スヘシ當時ハ高貴ノ人ノ死ニ |
J16_0461A02: | 限リテ云リ一書ニ公方或攝家淸花ノ死ヲ云ト●コ |
J16_0461A03: | トサラトテハ御布施オホカルヘキ中ニ是コソ先師 |
J16_0461A04: | ノ法物ナレハコトニ似合シケレトテナリ●袴ト |
J16_0461A05: | ハ指貫ナトノ類ナルニヤ尋常ハヨノツネニテケシ |
J16_0461A06: | カラヌナリ第十五卷ニ注シヌ●十二門ノ戒儀ハ妙 |
J16_0461A07: | 樂大師ノ製作圓頓戒ノ軌則也●ユユシキハイマイ |
J16_0461A08: | マシキナリ又勝レタル意モアリ第七卷ニ注シヌ |
J16_0461A09: | 治承四年十二月廿八日。本三位中將重衡卿。父平相 |
J16_0461A10: | 國の命によりて。南都をせめしとき。東大寺に火か |
J16_0461A11: | かりしかば。大伽藍忽に灰燼と成にき。其後元曆元 |
J16_0461A12: | 年二月七日。一谷の合戰に。彼中將いけどられて。 |
J16_0461A13: | 都へのぼりて。大路をわたされ。さまざまのことあ |
J16_0461A14: | りき。後生菩提の事を申あはせんために。その請あ |
J16_0461A15: | りければ。上人おはして對面し給て。戒などさづけ |
J16_0461A16: | 申されて。念佛のことくわしく敎導ありけり。この |
J16_0461A17: | たび生ながらとられたりけるは。いま一度上人の見 |
J16_0461B18: | 參に入へきゆへにて侍りけるとて。かぎりなく悅申 |
J16_0461B19: | されけり。受戒の布施とおほしくて。双紙箱を取出 |
J16_0461B20: | て。上人の前にさしをきて申されけるは。御要たる |
J16_0461B21: | べき物には侍らねとも。御目ちかき所にをかせ給 |
J16_0461B22: | て。かつは重衡か餘波とも御覽し。且は思食出候は |
J16_0461B23: | んたびには。とりわき御廻向あるへきよしを申さる |
J16_0461B24: | る。上人その志を感して。うけとりて出給にけり。 |
J16_0461B25: | ●治承四年ハ高倉院即位十二年也●重衡卿ハ平相國淸盛公之五男母ハ贈左大臣平時信卿之女也治承五年五月廿六日左近衛權中將ニ還任嘉應三年任ス權中將ニ今年二月服解シ從三位ニ叙ス壽永二年正月七日明石浦ニテ景時家國等ニ生虜ラル●元曆元年ハ後鳥羽院即位元年也 |
J16_0461B26: | 畫圖 |
J16_0461B27: | ●東大寺炎上ノ事東鑑平家物語盛衰記ヲ始トシテ |
J16_0461B28: | 處處ニ散在セリ此寺ノ始終ノ興廢粗第十八卷ニ注 |
J16_0461B29: | シヌ百練抄治承四年之紀云東大寺者聖武天皇天平八年始 |
J16_0461B30: | 造同十五年造畢孝謙天皇天平勝寳四年四月乙酉大 |
J16_0461B31: | 佛開眼造畢以後至于今年庚子四百三十八年始逢 |