浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0460A01: | ぞ必しもひさしく穢土に處することをねがはんや。 |
J16_0460A02: | 彼闍梨はるかに後佛の出世を期して。いたづらに池 |
J16_0460A03: | にすみ給はんこと。いたはしきわざなりとそ。仰ら |
J16_0460A04: | れける。 |
J16_0460A05: | 畫圖 |
J16_0460A06: | ●阿彌陀經云其土衆生常以淸旦各以衣裓盛 |
J16_0460A07: | 衆玅華供養他方十萬億佛淨土論云彼於一切世 |
J16_0460A08: | 界無餘照諸佛大衆無餘廣大無量供養恭敬讃 |
J16_0460A09: | 嘆諸佛如來功德 |
J16_0460A10: | 妙覺寺に。淨心房とてさかしきひじりありき。道心 |
J16_0460A11: | ふかきよしにて。寺門を出ず。念佛を行ずるありさ |
J16_0460A12: | ま常の人にこえたり。歸依する人雲霞のことし。五 |
J16_0460A13: | 十ばかりにて他界しけるに。臨終散散なりけり。人 |
J16_0460A14: | 人これをあやしみて。妙覺寺の上人だにも往生せ |
J16_0460A15: | ず。况や餘人をやと申あひけるを。上人聞給て。い |
J16_0460A16: | さしらす。虚假の行者にてやありつらんと。仰られ |
J16_0460A17: | けり。其後四十九日の佛事に。上人を請じたてまつ |
J16_0460B18: | りて唱導とす。日來の所化どもあつまりて。種種の |
J16_0460B19: | 捧物をささげげるなかに。常隨の弟子衣箱を取出 |
J16_0460B20: | て。これは先師年來の所持物なり。ことさらとて御 |
J16_0460B21: | 布施に奉れり。件の箱には布の衣袴の尋常なると。 |
J16_0460B22: | 布の七條の袈裟。ならびに十二門の戒儀をふかくお |
J16_0460B23: | さめたりけり。上人仰られけるは。日來源空か申つ |
J16_0460B24: | ることばたがはざりけり。このひじりゆゆしき虚假 |
J16_0460B25: | の人なりけり。この所持物をみるに。德たけて人に |
J16_0460B26: | たうとがられて。戒師にならんとおもふ心にてをこ |
J16_0460B27: | なひけるなりとの給ければ人みな不審をひらきけ |
J16_0460B28: | り。 |
J16_0460B29: | ●玅覺寺ハ或云此寺古橫川ニアリシカ今ハ滅亡シヌト●淨心房ハ大原問答綠起云玅覺寺聖人覺行僧都若ハ此人歟 |
J16_0460B30: | 畫圖 |
J16_0460B31: | ●人死シテ此界ヨリ冥界ニ移ルヲ他界ト云ナリ觀 |
J16_0460B32: | 經云捨身他世生諸佛前悲華經云即便捨身來 |
J16_0460B33: | 生我界東鑑十五ニ稻毛三郞重成妻於武藏國他 |