浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0421A01: | 僧都幼カリシ時一僧夢ニ入テ暗リタル小鏡ヲア |
J16_0421A02: | タヘキ僧都ノタマハク此小暗鏡何ニカセン大明ナ |
J16_0421A03: | ルヲ得ベシト思フト僧曰只此鏡ヲモテ橫川ニ至テ |
J16_0421A04: | 磨ケト後ニ叡山ニ登テ始テ夢ノ告ヲ思ヒ橫川ニ |
J16_0421A05: | 籠居テ製作ヲ常ノワザトスサレバ一乘要决往生要 |
J16_0421A06: | 集阿彌陀經疏ナド著シテ世ニ行ハル其後馬鳴大士 |
J16_0421A07: | 天台大師觀世音多聞天夢ニ現シテ摩頂讃嘆ス釋書及法 |
J16_0421A08: | 華驗記等又要集ノ奧書ニ一僧ノ夢ヲ示サル●珍海ノ決 |
J16_0421A09: | 定往生集夢ヲ見テ記シトハ事未考●法華經安樂 |
J16_0421A10: | 行品云又夢作國王捨宮眷屬及上妙五欲行詣 |
J16_0421A11: | 於道塲在菩提樹下而處師子座乃至度無量衆 |
J16_0421A12: | 生後當入涅槃云云 |
J16_0421A13: | しかるにれんせい五月十三日に此願を發て。同廿二 |
J16_0421A14: | 日の夜。阿彌陀佛に申さく。蓮生がおこして候願成 |
J16_0421A15: | 就すべくは。疑まじからん御示現たべ。又叶ましく |
J16_0421A16: | は。叶まじと示現たべ。となださまにも。うたがふ |
J16_0421A17: | まじからん示現たべと申てねたるその夜。すなはち |
J16_0421B18: | 夢に見る樣金色の蓮の花のくきはながくて枝もなく |
J16_0421B19: | て。そろそろとしてただ一本立たるに。そのめぐり |
J16_0421B20: | に。人十人はかり居まいりてあるに。蓮生申事ぞ。 |
J16_0421B21: | こと人は一人もあれが上には。のほりえじ。蓮生一 |
J16_0421B22: | 人は。一定のほるべきなりといひはつれは。いかに |
J16_0421B23: | してのぼりたりともおほえずして。その蓮の花の上 |
J16_0421B24: | にのぼりて。端座して居たりと見はつれは。夢さめ |
J16_0421B25: | をはりぬ。又願をおこす。此願まことなるべくは。 |
J16_0421B26: | 臨終にゆゆしからん人人耳目おどろくばかりの瑞相 |
J16_0421B27: | を。まづ現じてもろもろの人に。彌陀の本願見うら |
J16_0421B28: | やませ給へと。おこしたり。故に上品上生の往生。 |
J16_0421B29: | いよいよ疑なきなり。又同年六月廿三日の夢。同し |
J16_0421B30: | 心なり已上取詮 |
J16_0421B31: | 蓮生自筆の發願の文夢記等は。みな和字なりとい |
J16_0421B32: | へども。よみにくきによりて。少少漢字になす。 |
J16_0421B33: | 畫圖 |
J16_0421B34: | ●ソロソロハスルスルノ通音ナルベシ若菜ニソゾ |