浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J09_0827A01: | 歟と云とき也○十二丁わひてかてらの事也とは有智と |
J09_0827A02: | 無智との道心をたくらへは有智の道心は虎に角ある |
J09_0827A03: | か如くなり爾るに無智の無道心は不足言にされ |
J09_0827A04: | は無智なれとも道心あるはせめてもの意也わぶると |
J09_0827A05: | は佗の字にて失志貌と註せり爾れは有智の人の道 |
J09_0827A06: | 心ほとには無けれとも無道心よりはと云ふ意を詑 |
J09_0827A07: | と云也彼の時にあはず志をうしなふを詑人と云ふ |
J09_0827A08: | 類なるへし歸命中本八丁○十三丁去年申候きとは此の尋は建久 |
J09_0827A09: | 二年なれは元年に此の趣き粗ほ仰せ遣さるると見へ |
J09_0827A10: | たり○成佛すといふ事ありとは箇樣なる所談天台眞 |
J09_0827A11: | 言等其の旨第一卷廿八九丁の處に沙汰するか如し又罪即 |
J09_0827A12: | 時に滅するとは法華には法師品科註四之廿四丁云須臾聞之即得究 |
J09_0827A13: | 竟阿耨菩提と同方便品註一之下三十六丁云一稱南無佛皆巳成佛 |
J09_0827A14: | 道此外經文處處滅罪成佛文有之亦顯敎中多有此類六波羅蜜經第一卷曰或復有情 |
J09_0827A15: | 造諸惡業四重八重五無間罪謗方等經一闡提等種種 |
J09_0827A16: | 重罪使得消滅速疾解脱頓悟涅槃而爲彼説諸 |
J09_0827A17: | 陁羅尼藏選擇下九丁引大集經云若人犯十惡五逆等罪比丘 |
J09_0827B18: | 四重比丘尼八重罪如大地微塵數誦此咒一遍悉 |
J09_0827B19: | 滅無餘已上秘藏要文集第一卷引之二藏義には大日經と引けり况や光明眞言隨求尊勝 |
J09_0827B20: | 寳篋等の陀羅尼或は七遍或は廿一遍誦之皆説有 |
J09_0827B21: | 其益其れ尚ほ縁を結はしめんとの説なり然れとも |
J09_0827B22: | 其中に宿習有るの人は一生にも可得其益二藏義九卷三丁六 |
J09_0827B23: | 丁同十卷初丁見合すへし爾るに此等の説を佛の方便と云ふ順次の |
J09_0827B24: | 義にはあらすと仰せらるるを諸宗は難することも有 |
J09_0827B25: | るへく別して眞言家よりは方便の言をなじりこばむ |
J09_0827B26: | 事なるへけれとも實に今時一生に其の益を蒙るもの |
J09_0827B27: | は希ならんのみ○十四丁麻のゆかりとは麻は罪業に喩 |
J09_0827B28: | へ玉へり○身ももとのことく心ももとの心とは身も |
J09_0827B29: | 無始已來より罪惡生死の身也心も無始已來より煩惱 |
J09_0827B30: | 迷闇の心なり爾れは今日何を以てか往生の業成し何 |
J09_0827B31: | を以てか罪滅するのしるしとせんやとなり云云○無生 |
J09_0827B32: | とはさとりの異名なり○物さかしからてとはさかし |
J09_0827B33: | とは賢の字にて物がしこげなるを小ざかしきと云也 |
J09_0827B34: | ○答念佛往生の人は報佛の迎にあつかるとは總して |