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J1420 和語灯録日講私記 義山・素中 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J09_0757A01: の尼法華經を千部讀むへき宿縁ありしに七百部ま
J09_0757A02: でよみて殘る三百部は老躰持經に堪へさる故に元
J09_0757A03: 祖へ尋ねけるに仰ぜによりて一向念佛になせし事御
J09_0757A04: 傳十九十一丁に在り其の外江州栗本郡の眞法房良俊法
J09_0757A05: 印は御〓に依つて觀音經並に大般若等を改めて念佛
J09_0757A06: に作し或は寶藏房良舜三河房圓盛は眞言を止めて念
J09_0757A07: 佛に歸し或は西塔の秀覺法印は三千座の護摩を止
J09_0757A08: めて念佛を修し或は持善房豪運は懺法を止めて念佛
J09_0757A09: を修し或る禪者は禪法を止めて念佛す或は隆堯法印
J09_0757A10: は依靈夢頓寫を止めて念佛を作す或は釋迦藥師觀
J09_0757A11: 音不動愛染及ひ三千番神の告けに依て皆念佛を行
J09_0757A12: する等數多の事皆〓に任せて念佛を修する其の旨隆
J09_0757A13: 堯法印の念佛奇特集に具に載せたり往きて見るへき
J09_0757A14: なり○三十二丁觀經の疏の第三とは定善義二十九丁の釋也○自
J09_0757A15: 餘の衆行等とは此は觀經の光明遍照の下の三縁の釋
J09_0757A16: の次の釋文也至全非比挍也明念佛與諸善比挍
J09_0757A17: 顯勝具には定記三十四丁已下見合せて辨せよ○往生禮
J09_0757B18: 讃とは五丁の釋也○のり物とは乘物なるへし次に身は
J09_0757B19: つかるといへともと云ふより見れは乘物なるへし
J09_0757B20: ○僮僕とは僮は説文に童奴也今作童又童は俾妾の
J09_0757B21: 總稱とも云へり爾れは子供のしもべを云也僕は説文
J09_0757B22: に給事の者と爾れはやつこしもへのもの也玉篇にも
J09_0757B23: 同し註あり○三十三丁得人をとは字彙に德者得也と註せ
J09_0757B24: り又得の字を凡求之而獲皆曰得と註す爾れは得は
J09_0757B25: 德にして富人の事也故に字書に得與德通すと有り
J09_0757B26: ○又なをたとへをとらはとは此の喩聖覺の唯信鈔
J09_0757B27: 二十七丁に喩を出せしに類せり御傳十七二丁見合すへし○
J09_0757B28: 至誠心といふは等とは此釋は禮讃並疏の文をまじへ
J09_0757B29: 玉ひ尚を元祖の私の御詞も有る也○三十四丁一念のあひ
J09_0757B30: たに等とは此れ元祖の御詞也○八十億劫とは此生
J09_0757B31: より已後八十億劫の間死此生彼すへき處の罪を滅す
J09_0757B32: ると云ふ義也○自他の行をとは疏の回向心の釋に云
J09_0757B33: 以此自他所修善根悉皆眞實深心中回向願生彼
J09_0757B34: 國今自他の行とは自所修の善と隨喜他善との事也

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