浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J09_0757A01: | の尼法華經を千部讀むへき宿縁ありしに七百部ま |
J09_0757A02: | でよみて殘る三百部は老躰持經に堪へさる故に元 |
J09_0757A03: | 祖へ尋ねけるに仰ぜによりて一向念佛になせし事御 |
J09_0757A04: | 傳十九十一丁に在り其の外江州栗本郡の眞法房良俊法 |
J09_0757A05: | 印は御〓に依つて觀音經並に大般若等を改めて念佛 |
J09_0757A06: | に作し或は寶藏房良舜三河房圓盛は眞言を止めて念 |
J09_0757A07: | 佛に歸し或は西塔の秀覺法印は三千座の護摩を止 |
J09_0757A08: | めて念佛を修し或は持善房豪運は懺法を止めて念佛 |
J09_0757A09: | を修し或る禪者は禪法を止めて念佛す或は隆堯法印 |
J09_0757A10: | は依靈夢頓寫を止めて念佛を作す或は釋迦藥師觀 |
J09_0757A11: | 音不動愛染及ひ三千番神の告けに依て皆念佛を行 |
J09_0757A12: | する等數多の事皆〓に任せて念佛を修する其の旨隆 |
J09_0757A13: | 堯法印の念佛奇特集に具に載せたり往きて見るへき |
J09_0757A14: | なり○三十二丁觀經の疏の第三とは定善義二十九丁の釋也○自 |
J09_0757A15: | 餘の衆行等とは此は觀經の光明遍照の下の三縁の釋 |
J09_0757A16: | の次の釋文也至全非比挍也明念佛與諸善比挍 |
J09_0757A17: | 顯勝具には定記三十四丁已下見合せて辨せよ○往生禮 |
J09_0757B18: | 讃とは五丁の釋也○のり物とは乘物なるへし次に身は |
J09_0757B19: | つかるといへともと云ふより見れは乘物なるへし |
J09_0757B20: | ○僮僕とは僮は説文に童奴也今作童又童は俾妾の |
J09_0757B21: | 總稱とも云へり爾れは子供のしもべを云也僕は説文 |
J09_0757B22: | に給事の者と爾れはやつこしもへのもの也玉篇にも |
J09_0757B23: | 同し註あり○三十三丁得人をとは字彙に德者得也と註せ |
J09_0757B24: | り又得の字を凡求之而獲皆曰得と註す爾れは得は |
J09_0757B25: | 德にして富人の事也故に字書に得與德通すと有り |
J09_0757B26: | ○又なをたとへをとらはとは此の喩聖覺の唯信鈔 |
J09_0757B27: | 二十七丁に喩を出せしに類せり御傳十七二丁見合すへし○ |
J09_0757B28: | 至誠心といふは等とは此釋は禮讃並疏の文をまじへ |
J09_0757B29: | 玉ひ尚を元祖の私の御詞も有る也○三十四丁一念のあひ |
J09_0757B30: | たに等とは此れ元祖の御詞也○八十億劫とは此生 |
J09_0757B31: | より已後八十億劫の間死此生彼すへき處の罪を滅す |
J09_0757B32: | ると云ふ義也○自他の行をとは疏の回向心の釋に云 |
J09_0757B33: | 以此自他所修善根悉皆眞實深心中回向願生彼 |
J09_0757B34: | 國今自他の行とは自所修の善と隨喜他善との事也 |