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J1420 和語灯録日講私記 義山・素中 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J09_0746A01: はあなかしことは甚た可畏となり源氏若紫にあなか
J09_0746A02: しこもののつゐてに孟津抄にあなかしこは相かまへ
J09_0746A03: てと人を制して云詞也爾るに事物紀原には事見神
J09_0746A04: 異經と云つて恙虫の事を出せり此れ又一義なりさ
J09_0746A05: れとも穿鑿の義に似たり翼賛二十一之廿丁漢語大和故事四之十四五丁
J09_0746A06:
J09_0746A07: 三心義
J09_0746A08: ○若少一心等とは先つ觀經の文を引き次に此釋を出
J09_0746A09: し玉ふ事は經の裏をかへして必具三心と云ふこと
J09_0746A10: をことはり玉ふ也○一に至誠心等とは已下は禮讃と
J09_0746A11: 疏の釋をましゑて釋し玉ふなり○十三丁愚惡懈怠とは
J09_0746A12: 愚惡は賢善に對し懈怠は精進に對す○ほかには愚惡
J09_0746A13: 等とは此れ必す外に愚惡を現せよとには非す只内外
J09_0746A14: 相應するを至誠心と云はんとの爲に如是釋し玉ふ
J09_0746A15: 第一卷四十三丁の意を以て知るへし○十四丁一に聖道門等と
J09_0746A16: は爰の人に付て信を立つると云ふに直に四重破人の
J09_0746A17: 義を出さすして二門の分別を出し玉ふこと隨義轉
J09_0746B18: 用の釋也二門を分別して聖道門を閣きて淨土門に歸
J09_0746B19: する此れ道綽の意なれはそれに歸するも就人立信の
J09_0746B20: 一分に當る先つ二門の分別を成し畢つて次に四重
J09_0746B21: 破人の意を釋し玉ふ也○菩薩は佛の弟子とは佛を法
J09_0746B22: 王と云ふ其の御子なれは菩薩を法王子と云也菩薩
J09_0746B23: 處胎經に云文殊本爲能仁師今爲佛弟子と云へり
J09_0746B24: 法事記中十三丁散記二之廿三丁名義集一之十五丁相迎上本初丁○同躰の大悲とは第一卷五十七丁
J09_0746B25: の如し○十五丁經論大小ことなりとは大乘小乘の經論
J09_0746B26: 也○十六丁一には正行二には雜行也とは此の正雜二行
J09_0746B27: の分別は善導依觀經三昩發得ましまして本願の正
J09_0746B28: 意を得玉ひて此の二行の分別を釋出し玉へり釋の
J09_0746B29: 源と善導の釋なれとも根本は阿彌陀如來の分別也毎
J09_0746B30: 夜夢中に常有一僧の高判なれは也依之元祖大師も
J09_0746B31: 選擇集に第一章には立二門章捨聖道歸淨土直
J09_0746B32: 第二章に立正雜二行章捨雜行歸正行具に此
J09_0746B33: 義を釋出し玉へり爾れは歸淨土門人は先つ此正雜
J09_0746B34: 二行の義を能能分別して正定業の念佛を稱すへき

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