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J1420 和語灯録日講私記 義山・素中 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J09_0692A01: 先つ始に機を信するは本願を信せんか爲なれは也○
J09_0692A02: をよそほとけの別願の不思議とは何として此の名號
J09_0692A03: を稱れは本願に乘して往生するそと云ふ時此れは觀
J09_0692A04: 音勢至も知り玉はす經には不可思議と説き玉へり喩
J09_0692A05: へは水精を以て天の火を取り夜は月に向て水を取り
J09_0692A06: 或は石と金と合して火を出す燈明を以て闇を除き磁
J09_0692A07: 石は鐵を吸なと世の中の事にても不思議あり何况や
J09_0692A08: 阿彌陀如來二阿僧祇か間脩行して立て玉ふ本願也爾
J09_0692A09: れは南無阿彌陀佛と稱れは煩惱罪障消滅して極樂に
J09_0692A10: 生する不可思議の藥なり○唯佛と佛とのみとは佛も
J09_0692A11: 内証にては知り玉ふへし外に何なる功德在すとは説
J09_0692A12: き玉はす法華方便品唯佛與佛乃能窮盡と説き善導大師
J09_0692A13: は三賢十聖弗測所闚と釋し玉へり○善導の疏とは散
J09_0692A14: 善義廻向心の下に在る釋也此の意は人有りて汝は何
J09_0692A15: の爲めに念佛は申そと云ふ時爲往生云はん其時又
J09_0692A16: 難して云く無始より以來惡業夥敷設ひ念佛申すとも
J09_0692A17: 往生不可得難する意なり○繫屬すとは先つ殺生は
J09_0692B18: 等活地獄其中にも五逆は阿鼻地獄等也○十五丁禀識と
J09_0692B19: は生れ付の機なり此の機縁一に非す故に法門も亦無
J09_0692B20: 量也○待對の法とは此有五對明闇一對顯念佛法
J09_0692B21: 有滅罪力空地水三顯念佛法有生善用火成壞一顯
J09_0692B22: 念佛法並有滅罪生善二用散記一四十八丁○三無差別と
J09_0692B23: は己界佛界衆生界の三無差別と經云三界唯一心心
J09_0692B24: 外無別法心佛及衆生是三無差別と出六十經第十一
J09_0692B25: 卷八十經第十九卷但し上の二句は取意の文也决疑二之四丁
J09_0692B26: 直牒四之七丁○盡淨虚融とは彼の經には始從凡夫色心終
J09_0692B27: 至如來種智皆悉く畢竟空の義を説く一向に明諸
J09_0692B28: 法皆空旨故諸法不殘一切皆空也所以に云盡盡は
J09_0692B29: 皆の義なるか故に淨は淸淨の義虚融は空無の意也
J09_0692B30: 是皆云淸淨空無之辭也畢竟不留事法義也玄記四之四丁
J09_0692B31: 柔鈔十七之十五丁○諸法實相とは是れ天台の觀智也實相中道の
J09_0692B32: 法也實相とは凡一切世間所有相皆是虚妄也從縁
J09_0692B33: 生故會縁入實即爲實相圓覺畧疏二之二十八丁天台云純一實
J09_0692B34: 相實相外更無別法又云一實體即空即假即中無異

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