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J1420 和語灯録日講私記 義山・素中 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J09_0683A01: 迦の本意唯是れ念佛也扨念佛には何なる功德有れは
J09_0683A02: 一向の言を置き玉ふと云とき名號には不可思議の功
J09_0683A03: 德あれは具勝易二義是れ選擇集に第二本願 章棟梁椽柱
J09_0683A04: 等の喩を出し玉へり以此意得へし先つ家は諸の道
J09_0683A05: 具を揃へて拵へ立てたる處を家と云ふ其中の棟梁等
J09_0683A06: はそれぞれの一役つつなれは各守一能也屋舍の名字
J09_0683A07: の中には棟梁等の一切の家具を攝す如左戒行の梁
J09_0683A08: 讀誦の柱は各守一能也本願名號の屋舍の中には一切
J09_0683A09: 餘行の棟梁椽柱等を皆攝す是れ勝の義也又何程勝る
J09_0683A10: と云へとも易の義か無けれはならぬ也喩へは千枚ふ
J09_0683A11: んどうを貧人の微力なる者に與ふるか如し結搆なる
J09_0683A12: 物なれとも力無き故に不得持也又其金を如意寳珠
J09_0683A13: の如くして與れは何なる小兒も持つことを得るか如し
J09_0683A14: 名號も亦如此如意寳珠の如くにしてしかも持ち易
J09_0683A15: き也○聞名欲往生とは非如馬耳風云云○皆悉とは
J09_0683A16: 三輩の行人皆悉くなり○不退轉とは自力にて經十
J09_0683A17: 信一萬劫非至不退轉彼の土の國の習ひにて自ら
J09_0683B18: 至不退轉也註主要集記七之十二丁聞名屬十八不退屬十一
J09_0683B19: ○漢朝に玄通律師等とは本據未檢記主は如祖師三
J09_0683B20: 經略釋讓釋し玉ふ爾るに三部經釋の中に不見定め
J09_0683B21: て指此和語釋略釋との給ふならん又大澤圓通寺の
J09_0683B22: 良順の一夏百條論下四十二丁雖出此事出處を不釋又三
J09_0683B23: 國傳記三十三丁には此の因縁を擧けて漢朝の望西比丘
J09_0683B24: と云へり處處の義大概同して少異あり未得本據故
J09_0683B25: 不知何是後賢檢之要集記七之十二丁同指麾抄廿之九丁三國傳記并に百條論見合すべし
J09_0683B26: し元祖大師は御在世の時に流布せし唐土我朝の書籍
J09_0683B27: は披閲し玉はすと云こと無きか故に定めて玄通の古
J09_0683B28: 事漢土の書に在りと見へたり不可恠者也玄通の傳
J09_0683B29: 出戒珠傳但し流布の三卷の傳は和人の僞作也故に
J09_0683B30: 不載此師傳本書別に一本希存世共に三卷也戒珠
J09_0683B31: 傳有二本事翼賛十五七丁往生御傳廿五四丁同五初丁當世ひ
J09_0683B32: ろく書を披見したるものはたれも覺へずと又震旦日
J09_0683B33: 本の聖敎をとりあつめて此間ひらき見るにと云云九丁
J09_0683B34: 佛語彌勒等とは大經付屬の文也三輩の中には一向專

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