浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J09_0646A01: | 念佛の行は。かの佛の本願の行にて候。持戒誦經誦 |
J09_0646A02: | 咒理觀等の行は。かの佛の本願にあらぬをこなひに |
J09_0646A03: | て候へは。極樂をねかはん人は。まづかならす本 |
J09_0646A04: | 願の念佛の行をつとめてうへに。もし異をこなひを |
J09_0646A05: | も念佛にしくはへ候はんとおもひ候はは。さもつか |
J09_0646A06: | まつり候。又たた本願の念佛はかりにても候べし。 |
J09_0646A07: | 念佛をつかまつり候はて。たたことをこなひはかり |
J09_0646A08: | をして。極樂をねがひ候人は。極樂へもえむまれ候 |
J09_0646A09: | はぬ事にて候よし 善導和尚のおほせられて候へ |
J09_0646A10: | は。但念佛か。决定往生の業にては候也。善導和尚 |
J09_0646A11: | は。彌陀の化身にておはしまし候へは。それこそは |
J09_0646A12: | 一定にて候へと申にて候。又女犯と候は不媱戒の事 |
J09_0646A13: | にこそ候なれ。又御きんだちなとのかんだうと候は |
J09_0646A14: | 不瞋戒のことにこそ候なれ。されは持戒の行は。佛 |
J09_0646A15: | の本願にあらぬ行なれは。たへたらんにしたかひ |
J09_0646A16: | て。たもたせ給へく候。孝養の行も佛の本願にあら |
J09_0646A17: | す。たへんにしたがひて。つとめさせおはしますへ |
J09_0646B18: | く候。又あかかねの阿字の事も。をなしことに候。又 |
J09_0646B19: | さくぢやうの事も。佛の本願にあらぬつとめにて |
J09_0646B20: | 候。とてもかくても候なん。又迎接の曼陀羅はたい |
J09_0646B21: | せちにをはしまし候。それもつきの事に候。ただ念 |
J09_0646B22: | 佛を三萬。もしは五萬。もしは六萬。一心に申させ |
J09_0646B23: | おはしまし候はんそ。决定往生のをこなひにては候 |
J09_0646B24: | こと善根は。念佛のいとまあらはの事に候。六萬遍 |
J09_0646B25: | をだに申させ給はは。そのほかには。なに事をかは |
J09_0646B26: | せさせおはしますへき。まめやかに。一心に三萬五 |
J09_0646B27: | 萬。念佛をつとめさせ給はば。少少戒行やぶれさせ |
J09_0646B28: | をはしまし候とも。往生はそれにはより候ましきこ |
J09_0646B29: | とに候。ただしこの中に孝養の行は。佛の本願の行 |
J09_0646B30: | にては候はねとも。八十九にておはしまし候なり。 |
J09_0646B31: | あひかまへてことしなとをは。まちまいらせさせ。 |
J09_0646B32: | おはしませかしとをほえ候。あなかしこあなかしこ |
J09_0646B33: | 五月二日 源 空御自筆也 |
J09_0646B34: | ある時の御返事 |