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J1360 一枚起請文梗概聞書 関通 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J09_0140A01: 同卷に云く・ところところに・別時念佛を修し・不斷
J09_0140A02: の稱名をつとむること・みなもと上人の在世よりお
J09_0140A03: これり・そのなかに上人・元久二年正月一日より・
J09_0140A04: 靈山寺にして・三七日の別時念佛をはしめ給ふに・
J09_0140A05: 燈なくして光明あり・第五夜にいたりて・行道する
J09_0140A06: に・勢至菩薩おなしく列にたちて行道し給ひけり・
J09_0140A07: 法蓮房ゆめのごとくにこれを拜す・上人にこのよし
J09_0140A08: を申に・さること侍らんとこたへ給ふ・餘人はさら
J09_0140A09: に拜せず已上
J09_0140A10: 蓮 池 書
J09_0140A11: 同卷に云く・上人の弟子・勝法房は・繪をかく仁なり
J09_0140A12: けるが・上人の眞影を・畵たてまつりて・其銘を所望
J09_0140A13: しけるに・上人これを見給ひて・鏡二面を左右の手に
J09_0140A14: もち・水鏡をまへにおかれて・頂の前後を見合られ・
J09_0140A15: たがふ所は胡粉をぬりて・なをしつけられてのち・こ
J09_0140A16: れこそ似たれとて・勝法房にたまはせけり・銘のこと
J09_0140A17: は返答におよばざりけるを・勝法房後日に又參りて・
J09_0140B18: 申出たりけれは・上人の御まへに侍りける紙に・
J09_0140B19: 我本因地 以念佛心 入無生忍
J09_0140B20: 今於此界 攝念佛人 歸於淨土
J09_0140B21: 十二月十一日 源 空
J09_0140B22: 勝 法 御 房
J09_0140B23: とかきて・授られけれは・是を彼眞影に押て歸敬し
J09_0140B24: けり・これは首楞嚴經の・勢至の圓通の文なり・上
J09_0140B25: 人は勢至の應現たりといふこと・世擧てこれを稱す・
J09_0140B26: しかるにおほくの文の中に・勢至の御詞を・自讃に
J09_0140B27: 用られ侍る・まことに奇特の事なり已上
J09_0140B28: 同卷に云く・又或人上人の眞影を寫て・其銘を申け
J09_0140B29: るにも・この文を書て賜けり・彼正本つたはりて・
J09_0140B30: 今にありとなむ申侍る已上
J09_0140B31: 同卷に云く・又讃州生福寺にすみ給ひし時は・勢至
J09_0140B32: 菩薩の像を自作して・法然本地身・大勢至菩薩・爲
J09_0140B33: 度衆生故・顯置此道塲等・置文にぞ載られける・委
J09_0140B34: 事は彼配所の卷にしるすものなり・勢至の垂迹たる

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