浄土宗全書を検索する
AND検索:複数の検索語をスペースで区切って入力すると、前後2行中にそれらを全て含む箇所を検索します。
巻_頁段行 | 本文 |
---|---|
J09_0092A01: | 一枚起請但信鈔卷下 |
J09_0092A02: | |
J09_0092A03: | 極樂に九品あり・上品上生に生ずる人は華臺に乘る |
J09_0092A04: | 時・無生忍を得・乃至下品上生は・此の土の四十九 |
J09_0092A05: | 日を經て蓮華開く・下中下下の人は久しく蓮華の内 |
J09_0092A06: | に在りといへとも狹小の花にはあらず・般舟讃に曰・ |
J09_0092A07: | 華内坐時無微苦・超過色界三禪樂・云云・輕次重の |
J09_0092A08: | 罪人泥梨に入りて劫數を經無量の苦みを受くべきに |
J09_0092A09: | 臨終の夕名號を唱ふれば・燃る煙も凉しき風に吹易 |
J09_0092A10: | へ・極樂に生じて樂みを得る也・之に依て下品と云と |
J09_0092A11: | も足ぬべしともいへり・然れども佛子は・利益衆生を |
J09_0092A12: | 本意とすべき故に・早く上輩の人と成りて法界の衆 |
J09_0092A13: | 生を利せん事を思ふべし・自樂を求めず・利生の爲 |
J09_0092A14: | に上品の往生を求むるは・角ある虎に翅を付たる如 |
J09_0092A15: | くならん・又九品の昇降は・居所の別なる如くには |
J09_0092A16: | あらす・華開の早晩・去佛の遠近・得道の利鈍等也・ |
J09_0092A17: | 九品の別ある事・大抵は信の淺深と・行の多少によ |
J09_0092B18: | る・又六つの所以有りて上品に生ず・委しき旨は・ |
J09_0092B19: | 鎌倉宗要に見えたり・往生禮讃に曰・德少上生難・ |
J09_0092B20: | 云云・又九品に橫竪の義あり・品に就いて行を分つ |
J09_0092B21: | 是を竪の義と名く・行に就いて品を分つ是を橫の義 |
J09_0092B22: | と名く・善體を以て・定て上下に屬するにはあらず・ |
J09_0092B23: | 機根に約して・上下を分別する也・又念佛の一行を |
J09_0092B24: | 以て・上品に生ず・選擇集に引觀念法門曰・日別 |
J09_0092B25: | 念佛一萬遍・亦須依時禮讃淨土莊嚴事・大須精 |
J09_0092B26: | 進・或得三萬六萬十萬者皆是上品上生人・當知三 |
J09_0092B27: | 萬已上是上品上生業・三萬已去是上品已下業・云云・ |
J09_0092B28: | 凡九品配當・是一往義・五逆廻心通於上上・讀誦妙 |
J09_0092B29: | 行亦通下下・十惡輕罪・破戒次罪・各通上上解第 |
J09_0092B30: | 一義・發菩提心・亦通下下・一法各有九品若約品 |
J09_0092B31: | 九九八十一品也・已上選擇機に依りて別ある故に・實には |
J09_0092B32: | 無量の品ある也 |
J09_0092B33: | 諸師・極樂を報身報土とも談じ・化身化土とも釋せ |
J09_0092B34: | り・此の論題を・相宗にては・安養の報化と名け・ |