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J1340 一枚起請但信鈔 隆長 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J09_0069A01: 一如・身遊十方不必辨方・但凡夫人・身有執受體・
J09_0069A02: 隨身轉心故・向西方有便・云云・無餘修と云
J09_0069A03: は・五種正行の外を修せざる也・五種正行と云は・
J09_0069A04: 一ツには禮拜・二ツには讀誦・三ツには觀察・四ツ
J09_0069A05: には稱名・五には讃歎供養也・散善義云・言正行
J09_0069A06: 者專依往生經行行者是名正行也・云云・五種正
J09_0069A07: 行の中に於て・前の三ツと後の一ツを助とし・第四
J09_0069A08: の稱名を・正が中の正とす・散善義に云・是名正
J09_0069A09: 定之業・順彼佛願故・云云・上人の曰・正助二業
J09_0069A10: の中に猶助業を傍にして・擇ひて正定を專にすべし・
J09_0069A11: 正定の業といふは・即ち是れ佛の御名を稱する也・
J09_0069A12: 名を稱すれば・必生るる事を得・云云・向阿の云・
J09_0069A13: 正定業といふは・正しき定業と云事也・已に定業と云
J09_0069A14: 事は・何事にも妨けられず・又何とすれども・遁れぬ
J09_0069A15: いはれなれば・此度極樂に生れん事更にのがるべか
J09_0069A16: らず・又云・我が力にて・作りかためたらん定業は・搖
J09_0069A17: 事ありとも・彌陀の本願にかためられたらん定業は・
J09_0069B18: 長く搖くべからず云云・散善義云・除此正助二行自
J09_0069B19: 餘諸善悉名雜行・云云・雜行を修せざれと敎ゆとい
J09_0069B20: へども諸行は往生せずといふにはあらず・散善義に
J09_0069B21: 云・若行後雜行・心常間斷雖可廻向得生・
J09_0069B22: 衆名疎雜之行也・法事讃に曰・隨縁雜善・恐難
J09_0069B23: 生・般舟讃曰・萬行倶廻皆得往・念佛一行最爲
J09_0069B24: 尊・云云・乘願上人の曰・よりこん所の善根・念
J09_0069B25: 佛の障碍とならざらん程の事をば・値遇結縁すべき
J09_0069B26: 也・嫌へばとて・いまいましき事のやうには・思ふ
J09_0069B27: べからず・行ずべければとて・念佛のいとまをいる
J09_0069B28: べからず・向阿の云吉水の傳に餘行をするをこそ嫌
J09_0069B29: へ念佛を妨くれば也・功德を捨ればこそ往生の因と
J09_0069B30: なるが故に・云云・念佛の妨けとならざるふり來る
J09_0069B31: 善根甚多し・それを雜行也と云て・修せざるは善を
J09_0069B32: 好まざる故也・佛すら纎を爭ひ給ふ・何に况や其の
J09_0069B33: 餘の人をや・去り乍ら・念佛ばかりにては不足也と
J09_0069B34: 思ひて・戒にもあれ餘善にもあれ念佛の榰に指すは

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