浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J09_0069A01: | 一如・身遊十方不必辨方・但凡夫人・身有執受體・ |
J09_0069A02: | 隨身轉心故・向西方有便・云云・無餘修と云 |
J09_0069A03: | は・五種正行の外を修せざる也・五種正行と云は・ |
J09_0069A04: | 一ツには禮拜・二ツには讀誦・三ツには觀察・四ツ |
J09_0069A05: | には稱名・五には讃歎供養也・散善義云・言正行 |
J09_0069A06: | 者專依往生經行行者是名正行也・云云・五種正 |
J09_0069A07: | 行の中に於て・前の三ツと後の一ツを助とし・第四 |
J09_0069A08: | の稱名を・正が中の正とす・散善義に云・是名正 |
J09_0069A09: | 定之業・順彼佛願故・云云・上人の曰・正助二業 |
J09_0069A10: | の中に猶助業を傍にして・擇ひて正定を專にすべし・ |
J09_0069A11: | 正定の業といふは・即ち是れ佛の御名を稱する也・ |
J09_0069A12: | 名を稱すれば・必生るる事を得・云云・向阿の云・ |
J09_0069A13: | 正定業といふは・正しき定業と云事也・已に定業と云 |
J09_0069A14: | 事は・何事にも妨けられず・又何とすれども・遁れぬ |
J09_0069A15: | いはれなれば・此度極樂に生れん事更にのがるべか |
J09_0069A16: | らず・又云・我が力にて・作りかためたらん定業は・搖 |
J09_0069A17: | 事ありとも・彌陀の本願にかためられたらん定業は・ |
J09_0069B18: | 長く搖くべからず云云・散善義云・除此正助二行自 |
J09_0069B19: | 餘諸善悉名雜行・云云・雜行を修せざれと敎ゆとい |
J09_0069B20: | へども諸行は往生せずといふにはあらず・散善義に |
J09_0069B21: | 云・若行後雜行・心常間斷雖可廻向得生・ |
J09_0069B22: | 衆名疎雜之行也・法事讃に曰・隨縁雜善・恐難 |
J09_0069B23: | 生・般舟讃曰・萬行倶廻皆得往・念佛一行最爲 |
J09_0069B24: | 尊・云云・乘願上人の曰・よりこん所の善根・念 |
J09_0069B25: | 佛の障碍とならざらん程の事をば・値遇結縁すべき |
J09_0069B26: | 也・嫌へばとて・いまいましき事のやうには・思ふ |
J09_0069B27: | べからず・行ずべければとて・念佛のいとまをいる |
J09_0069B28: | べからず・向阿の云吉水の傳に餘行をするをこそ嫌 |
J09_0069B29: | へ念佛を妨くれば也・功德を捨ればこそ往生の因と |
J09_0069B30: | なるが故に・云云・念佛の妨けとならざるふり來る |
J09_0069B31: | 善根甚多し・それを雜行也と云て・修せざるは善を |
J09_0069B32: | 好まざる故也・佛すら纎を爭ひ給ふ・何に况や其の |
J09_0069B33: | 餘の人をや・去り乍ら・念佛ばかりにては不足也と |
J09_0069B34: | 思ひて・戒にもあれ餘善にもあれ念佛の榰に指すは |