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Z1480 即心念仏浄土問弁 知空 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z14_0400A01: ば。見生之火自然而滅。實無生なり。是聖道淨土自力
Z14_0400A02: 他力大に異る入門なく。願は同行の信男信女。如
Z14_0400A03: 義を解知するも解知せざるも。只南無阿彌陀佛にて
Z14_0400A04: 往生するぞと思ひ取て。念佛相續すべし。念佛相續す
Z14_0400A05: れば。三心も四修も自ら具足して。卽決定往生の人な
Z14_0400A06: り。三心を具足すると云ふは。三心に就て機具の三
Z14_0400A07: 心。行具の三心と云ふことあり。機具の三心とは。濁
Z14_0400A08: 世の衆生は。曠刧以來無有出離之緣の機なれば。虛假
Z14_0400A09: 等の心のみにして。眞實深信の心は妄失して無し。か
Z14_0400A10: ゝる衆生の爲に。阿彌陀佛無量刧の間。眞實心中に難
Z14_0400A11: 行苦行して。其行滿足し玉ひて。今阿彌陀佛となり玉
Z14_0400A12: ひて。若し一行にても。不眞實不滿足ならば。成佛はし
Z14_0400A13: 玉ふまじ。旣に成佛し玉ひぬれば。必定して一切衆生
Z14_0400A14: を救はせ玉ふぞと。疑ひ無く彼佛を眞實に賴奉る心
Z14_0400A15: 起るなり。此眞實心は。卽佛の無漏眞實の正覺の體な
Z14_0400A16: り。是れを衆生の根機の上に受得たるを。機具の三心
Z14_0400A17: と云ふなり。行具の三心と云ふは。聲々相續して名號
Z14_0400B01: を唱ふるは。往生せん爲の行なれば。歸佛願生の南無歸命
Z14_0400B02: 心佛阿彌陀佛の行體の中に收れり。是則衆生心中の
Z14_0400B03: 佛。佛心中の衆生なり。生佛不二。相卽相入。圓融無礙
Z14_0400B04: の理。亦是を過んや。四修を具するとは。聲々相續す
Z14_0400B05: る時。合掌禮拜するは是恭敬修なり。亦佛名を稱る
Z14_0400B06: は。本願の佛智に隨順するが故に。佛智に順するは信
Z14_0400B07: 佛の敎に順ず。諸佛の敎に順ずるは。是眞の恭敬供養
Z14_0400B08: なり。單信無二に聲々相續し。畢命を爲期念佛すれ
Z14_0400B09: ば。無餘無間長時の三修自ら具足することを知るべ
Z14_0400B10: し。念佛は口業。安心は心業。四修は三業に通ず。諸の
Z14_0400B11: 修業多くは三業相應することなり難し。今心行業の
Z14_0400B12: 各別の行が。愚癡無智の凡夫なれども。修練の功をか
Z14_0400B13: らず。手持足行が如く。殊の外別の子細ある三心四修
Z14_0400B14: も。聲々相續の中に籠りて。決定往生の人となれり。
Z14_0400B15: 是超世の大悲願。諸佛に超玉ふの致す所に非らんよ
Z14_0400B16: りは。何ぞよく此大利を成ぜんや。
Z14_0400B17:  問。卽心念佛の人にても。正しく往生の期に至ら

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