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Z1480 即心念仏浄土問弁 知空 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z14_0385A01: るなり。淨土宗の觀は然らず。唯指方立相住心而取
Z14_0385A02: 境。心想作佛像。如想佛像現ず。之を是心作佛。是心
Z14_0385A03: 是佛と云ふ。旣に像を想へと云て。三十二相を假立す
Z14_0385A04: れば。眞如法身の理觀に非ざること知るべし。觀想の
Z14_0385A05: 前に如實境界現前するも。自心の力にあらず。佛力
Z14_0385A06: 異方便彌陀願力の加被する故なり。經に如是凡夫。心
Z14_0385A07: 想羸劣。未得天眼。不能遠觀。諸佛如來。有異方便。令
Z14_0385A08: 汝得見。又以佛力故。當得見彼。淸淨國土。又宿願力
Z14_0385A09: 故。有憶想者。必得成就と說る之なり。此の觀もまた
Z14_0385A10: 求生淨土の爲なれば。餘事には非らず。故に善導釋し
Z14_0385A11: て云く。釋迦如來說此觀經三福九品定散二善。稱-讃
Z14_0385A12: 彼佛依正二報。使人欣慕
Z14_0385A13:  問。稱名念佛は定散二善の中には何ぞや。
Z14_0385A14: 答。定にはあらず。散にあらず。故に定に通じ。散に通
Z14_0385A15: ず。定散文中唯標專念名號得生と釋せる之なり。
Z14_0385A16:  問。九品の中に念佛を說けり。何ぞ散善にあらずと
Z14_0385A17:  云ふや。
Z14_0385B01: 答。三福業を九品正行と說開し玉ふに。下三品は世善
Z14_0385B02: の場なり。然に世善の三品を。中下品に說き縮めて。
Z14_0385B03: 下三品は三福無分の唯惡の機を說き。此の機の爲に。
Z14_0385B04: 始めて口稱の名號を說き玉へり。光明遍照十方世界
Z14_0385B05: 念佛衆生攝取不捨と說て。觀經の肝要たる眞身觀の
Z14_0385B06: 觀益にも攝取の利益を當て玉はず。亦三福業にも當
Z14_0385B07: 玉はず。定散を離れたる唯惡の樣の爲めに說き玉へ
Z14_0385B08: る念佛なれば。非定非散と云ふなり。
Z14_0385B09:  問。念佛は唯惡の機の爲に說き玉へば。定散の機は
Z14_0385B10:  攝取の利益に漏ぬべしや。
Z14_0385B11: 答。此問大に非なり。唯惡すら念佛すれば。攝取し玉
Z14_0385B12: ふ。況や定散の機をや。
Z14_0385B13:  問。三部經皆往生淨土を明すと云ふ。其往生淨土の
Z14_0385B14:  行は同じく稱名念佛なりや。
Z14_0385B15: 答。爾なり。大經には阿彌陀佛の發願々成因果の功德
Z14_0385B16: を說けり。其の中に念佛往生の願あり。四十八願の中
Z14_0385B17: に。此願肝要なるが故に。亦王本願と名く。王は往な

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