浄土宗全書を検索する
AND検索:複数の検索語をスペースで区切って入力すると、前後2行中にそれらを全て含む箇所を検索します。
巻_頁段行 | 本文 |
---|---|
Z08_0409A01: | ても。かくても。あひかまへて。せじとこそ。このみな |
Z08_0409A02: | らひしか。されば大原高野にも。久しくありしかども。 |
Z08_0409A03: | 聲明一も。梵字一も。ならはでやみにしなり云云。た▲ |
Z08_0409A04: | とてもかくてもすぎならひたるが。後世のためには |
Z08_0409A05: | よきなり。 |
Z08_0409A06: | ○もと▲りきりはつれば。髮をそりをはれば也。 |
Z08_0409A07: | ○說經師。說法者なり。○釋論。釋摩訶衍論の事 |
Z08_0409A08: | 也。起信論の末論なり。眞言宗にてとりあつかふ物 |
Z08_0409A09: | なり。○梵漢さるてい。梵字も。漢字も。大方にか |
Z08_0409A10: | くと也。○ありがたき也。ありかぬる也。○はやも |
Z08_0409A11: | と▲りなときりけん時は。はやとは。すぎさりし |
Z08_0409A12: | 事也。むかしの事を歌にもはやとよむ也。○大原高 |
Z08_0409A13: | 野。大原は良忍上人より。聲明の處となり。高野 |
Z08_0409A14: | は大師より。梵字の處となる也。○ならひしか。此 |
Z08_0409A15: | かの字。すみてよむべし。かなの心也。○すぎなら |
Z08_0409A16: | ひたるが。無調法ながら。とをせとなり。 |
Z08_0409A17: | ○有云ク。慈悲をこそ。おこさ▲らめ。人をなにくみそ。 |
Z08_0409A18: | ○人をなにくみそ。なは勿の字也。 |
Z08_0409A19: | ○敬佛房云ク。後世の事は。た▲しづかに案ずるにある |
Z08_0409A20: | なり。 |
Z08_0409B01: | ○行仙房云ク。あひかまへて。ひじるべき也。往生のさ |
Z08_0409B02: | はりの中に。貪愛にすぎたるはなし。衆惡のさはり。色 |
Z08_0409B03: | 貪をさきとす云云。 |
Z08_0409B04: | ○貪愛。財色の二に通ず。淨心誡觀ニ云ク。夫レ欲ハレ |
Z08_0409B05: | 修セントレ道ヲ。於二三業ノ中ニ一。先ツ斷ツヘシ二財色二種ヲ一。若 |
Z08_0409B06: | 不レハレ貪ラレ財ヲ。卽無シ二諂諍一。若不レバレ貪ヲレ色ヲ。卽無二熱 |
Z08_0409B07: | 惱一。已上 |
Z08_0409B08: | ○依二輔定ノ所望難ニ一レ去。早速ニ馳ラスレ筆ヲ。于時寬正第四 |
Z08_0409B09: | 載孟夏上弦之比 |
Z08_0409B10: | 頽齡五十五 |
Z08_0409B11: | 洛下田畔野叟 朱印 |
Z08_0409B12: | ○依輔定。是は慶安年中。板行本の奧書なり。輔 |
Z08_0409B13: | 定。なに人ぞ。考へ見るべし。○或ハ云ク。江州佐和山に |
Z08_0409B14: | 古本有。徹書記の筆也。是はその本の奧書なり。朱印 |
Z08_0409B15: | に正徹とありとぞ。 |
Z08_0409B16: | 標註一言芳談抄卷第三終 |
Z08_0409B17: | 元祿二己巳年初夏吉日 |
Z08_0409B18: | 西村市良右衞門藏板 |