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Z0370 帰命本願鈔諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0123A01: 事なり。それもひさしからぬ事なれば。しばらくとい
Z08_0123A02: ふなり。○かたみとは。遊仙窟に。記念の字を點ぜり。
Z08_0123A03: ○周禮。太宗伯。時見ルヲ。註也。
Z08_0123A04: 已上●(五九)これは此鈔。記錄の志を述べ給ふなり。○
Z08_0123A05: 。韻會。大也法也。談韻會。徐。談
Z08_0123A06: 和懌M(シテ)而悅フソ。活法。言論也。已上●(六〇)
Z08_0123A07: これは此鈔。題號の心をあかし給ふなり。此一段の詞
Z08_0123A08: が。此一部三卷の神なり。此心がすなはち橫の三心な
Z08_0123A09: り。念佛門の出離は。た▲本願に結歸するなり。されば
Z08_0123A10: やす〱と。身を本願にまかす人は。此鈔をよまずと
Z08_0123A11: も。所詮にかなへる人なり。あけくれこれをもてあそ
Z08_0123A12: ぶとも。なまざかしき心ありて。身を本願にまかせぬ
Z08_0123A13: る人は。此鈔にかなはぬ人なり。ともあれかくもあれ。
Z08_0123A14: 身を本願にまかせて。かならずたすけたまふぞと。お
Z08_0123A15: もひならふべきなり。是が此鈔修行のならひ事にて
Z08_0123A16: 侍るなり。新千載如空法師西へゆく道のしるへはなか〱に。
Z08_0123A17: た〻をろかなるこ〻ろなりけり。○下僧かたじけな
Z08_0123A18: く。吉水の正流を掬ぶといへども。名利の重垢は。なを
Z08_0123A19: はなれぬ身として。か〻るおほけなき事をおもひた
Z08_0123A20: ちぬるは。抄主上人の御心にもかなひがたくや侍ら
Z08_0123B01: ん。つや〱道心なきもの〻しはざなれば。あはれな
Z08_0123B02: るひとふしもなくて。つたなき心の色の。筆のはしに
Z08_0123B03: あらはれんも。かたはらいたく侍れど。おもひたちし
Z08_0123B04: 一念をば。かけんとばかりに。かたのごとく註しをは
Z08_0123B05: りぬ。今にをいては。此あだなるわざをひるがへして。
Z08_0123B06: 自他往生の因緣と廻向し侍るなり。
Z08_0123B07: 南無阿彌陀佛
Z08_0123B08: 洛北佛牙院報恩寺第十四世湛澄向西子敬註

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