浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z08_0108A01: | れば。み(滿)ちゆかぬあらましのみにて。やみにき。 |
Z08_0108A02: | ほいなかりし(無本意)事なれども。(二一)よし(可) |
Z08_0108A03: | よし。たとひ九州ほどとをくして。談話を西海のなみ |
Z08_0108A04: | にへだつとも。一生いくばくならざれば。向顏を寶池 |
Z08_0108A05: | の月に期せんと。思ひなぐさみてすぎにしほどに。 |
Z08_0108A06: | (二二)かのひじり(聖)のか〻れたる。(二三)三心要 |
Z08_0108A07: | 集。(二四)修行門。(二五)なンどといふ物をみしかば。 |
Z08_0108A08: | のせらる〻所の義。さらに聖覺のことばにたがはず。 |
Z08_0108A09: | (二六)あまさへ。われいさ〻かも。上人の御義をあや |
Z08_0108A10: | まらばとて。さま〲の誓言をかきのせられたりし |
Z08_0108A11: | を。ひらき見てしのちこそ。遐方も終古も。げに面會 |
Z08_0108A12: | のごとくに。よろこびも。うらみもいまさらなりし |
Z08_0108A13: | か。(二七)その書どもは。いくらもよの中に侍るなめ |
Z08_0108A14: | り。たれ〱もかまへてたづね見給へ。(二八)このひ |
Z08_0108A15: | じりたちは。その身がらの人にすぎて。智者道心者に |
Z08_0108A16: | ておはせしも。さる事にて。(二九)法然上人の御義を |
Z08_0108A17: | たがへずと。たて給ひしかごとが。ことにたのもしく |
Z08_0108A18: | たうとくおぼゆる也。(三〇)されば勢觀房の。聖光ひじ |
Z08_0108A19: | りへ。つかはされしせうそこ(消息)にも。當世京邊の |
Z08_0108A20: | 念佛の義。みなもて(皆以)濁亂。しかるに御邊一人。 |
Z08_0108B01: | 正義傳持候。ことに隨喜し入候とか〻れたりき。かの |
Z08_0108B02: | 勢觀〓は。としひさしく上人につかへたてまりて。法 |
Z08_0108B03: | 門の聽聞もみ〻ふり(耳舊)たりしひじり也。その消息 |
Z08_0108B04: | はまのあたり(親)見侍りき。まさしき自筆の狀にて |
Z08_0108B05: | 侍りし也。(三二)又法蓮房。正信房なンどにたづね |
Z08_0108B06: | うけ給はりしも。みな相傳の正義とて申されしは。こ |
Z08_0108B07: | とばもひとつに心もかはらざりき。そのほか京都に |
Z08_0108B08: | はや(時行囃)りたる義どもをば。さらに上人の御をし |
Z08_0108B09: | へにあらず。(三三)まめやかに。頴川ちかくは。み〻も |
Z08_0108B10: | あらひぬべしとぞ。この上足たちはかたられ侍りし。 |
Z08_0108B11: | (三四)かやうに。あるい(イひ)は。あまねくその人に |
Z08_0108B12: | むかひ。或はくはしくその書をひらきて。相傳の邪正 |
Z08_0108B13: | をた▲(糺)しあきら(明)めて。黑谷の正義をばき |
Z08_0108B14: | きをきしかども。(三五)天性もと(素)よりかたくな |
Z08_0108B15: | (頑)なるに。老性いよ〱をろそか(疎)也。才もな |
Z08_0108B16: | く。智もなし。は(耻)ぢつべし。いた(傷)みつべし。 |
Z08_0108B17: | (三六)かたはら(脇)いたく。申さでぞあるべきをた |
Z08_0108B18: | づね給ふ。心ざしのねんごろなればをのづから利益 |
Z08_0108B19: | も侍らんに。わたくしありとおもひて。き〻おきしは |
Z08_0108B20: | しばし(端々)を。あら〱かたりきこゑぬる。(三七) |