浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z08_0107A01: | たれがとがぞや。か〻るしるべにあひながら。一生む |
Z08_0107A02: | なしくすぎて。ひとり冥途にまよはん時。うらみどこ |
Z08_0107A03: | ろこそ侍るまじけれ。○願文の問答細判。以上にをは |
Z08_0107A04: | りぬ。 |
Z08_0107A05: | 歸命本願鈔下末諺註 |
Z08_0107A06: | 修行者又いはく。(一)このちかごろ。こ〻かしこ。ま |
Z08_0107A07: | ど(迷)ひあり(步)きしほどに。(二)げには事のは |
Z08_0107A08: | し〲(端々)は。たづねとぶ(訪)らふかたもこそ侍り |
Z08_0107A09: | しかども。(三)おほくは經釋にもあはぬ義どもにて。 |
Z08_0107A10: | いと(最)心えぬ事のみ也。(四)されば安心もた(立) |
Z08_0107A11: | ちがたく。起行もす〻(進)ましからざりつるに。(五) |
Z08_0107A12: | しかるべう。(可燃)こよひこまやか(子細)なる。御を |
Z08_0107A13: | しへにあづかりて。往生のみち。(道)たどらず思さだ |
Z08_0107A14: | め侍りぬるは。(六)さながら。(七)大聖(オホキヒジリ)の方便 |
Z08_0107A15: | にこそと。よろこびなみだことばにさきだつ。(八)さ |
Z08_0107A16: | てもいにしへの。智者のをしへとかや。き〻侍りつる |
Z08_0107A17: | は。たれ人の事にかあらん。(九)それまでは。いかで |
Z08_0107B01: | (爭)もありぬべけれども。(一〇)又ながれをくみて。 |
Z08_0107B02: | みなもとをたづぬるならひは。ゆかしかるべき事に |
Z08_0107B03: | こそといへば。(一一)老僧のいはく。とりわき一人に |
Z08_0107B04: | つたへたる身にはあらず。(一二)法然上人の御弟子 |
Z08_0107B05: | の中に。智者學生といはれし人々をば。もらさずこそ |
Z08_0107B06: | とぶ(訪)らひ侍りしが。(一三)なかにも。み〻にと |
Z08_0107B07: | まりておぼゆるは。(一四)聖覺法印の。法然上人の第 |
Z08_0107B08: | 三年の御佛事に。當伽藍にして道俗をあつめて。(一五) |
Z08_0107B09: | 七日百万遍の念佛を。す〻められし結願の說法に。三 |
Z08_0107B10: | 心の法門を申されて。(一六)をはりに。(一七)もしこ |
Z08_0107B11: | の法門。わが大師法然のおほせられしに。いさ〻かも |
Z08_0107B12: | たがひ侍らば。當寺の本尊照罸し給へと。おなじこ |
Z08_0107B13: | とばに。三度までちかごと(誓言)をたて〻。なをこ |
Z08_0107B14: | れをふしん(不審)に思あはれば。筑紫の聖光房に。と |
Z08_0107B15: | はるべしと申されしにこそ。(一八)さては聖光ひじ |
Z08_0107B16: | り(聖)は。證人になるほどの。たしかなる智者にて |
Z08_0107B17: | おはするにこそ。やむごとなく(貴)おぼえしかば。 |
Z08_0107B18: | (一九)いか▲して。かのひじりに(二〇)たいめん |
Z08_0107B19: | して。安心起行なンど。こまかにたづねうか▲はまし |
Z08_0107B20: | と思ひしかども。こしたへぬ(腰不堪)老のあゆみな |